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和歌山初開催!シクロクロス、ポルトヨーロッパ園内でエキシビジョンも

2017年2月12日に行われたシクロクロスでは、世界初の遊園地を使ったエキシビジョンや、階段のある立体交差や水たまりが設けられたコースで争われました。

2017年2月12日、和歌山マリーナシティ臨時駐車場で行われた、関西シクロクロスシリーズ 第11戦。和歌山県下では初の開催となるこのシクロクロスレースに、国内トップレベルの選手が集まりました。海風が吹く会場でも、寒さも吹き飛ばすほどファンの大きな声援とカウベルの音が鳴り続けました!

コース内の仕掛けにも注目

皆さんはシクロクロスをご存知ですか?
シクロクロスとは、オフロードで行われる自転車競技です。勝敗は走行距離ではなく、時間制で行われ、規定周回数を最初に消化した順位を競います。コースはところどころ人口障害物がもうけられ、一部下車して自転車を担ぐ構成になっています。走るのは、やわらかい泥道や砂利道が多く、和歌山で行われた大会当日も、前日の天候も手伝ってか、コース内にはいくつか水溜りができ泥道になっていました。
コース内には「シケイン」という、自転車を担がないと超えられない障害物があります。いくら軽いバイクとは言え、泥道を何週も駆け抜けるレースでは自転車を担ぎ上げるのも、段々と体力を削っていきます。時には歯を食いしばりながらも、走り抜ける選手たちの表情は思わず応援する方も、大きな声を上げて「頑張れー!」といいたくなります。
また、世界初となる「遊園地内を走るエキシビジョン」も行われました。ヨーロッパの街並みを再現したポルトヨーロッパの園内を約15分走るというもの。カラーコーンで仕切られたコースには、70名以上の選手が2列で走行し、階段は自転車を軽々と肩に乗せ、坂道では風をきって颯爽と走り抜けます!
ポルトヨーロッパ園内では、一般のお客さんも足を止め、カラフルなユニフォームに身を包んだ選手たちを見ていました。特に、小さな子どもが「凄い」「格好いい」と興奮しながら目の前を走る自転車に目を輝かせていたのが印象的でした。

C1クラス(上級者)では、日本代表の村上選手さんも一緒に走行!

C1クラス(上級者)の走行では、現在男子ジュニア世界選手権出場も果たし活躍されている村上選手も特別走行しました。上級者クラスというだけあって、スタートと同時に物凄い迫力で選手がコースへ飛び出します。コース内には前日の雨の水たまりもあり、泥を跳ね上げながら選手たちは漕ぎ進めます。

ぬかるみに車体が滑り転倒する選手や、危機一髪のところで重心をコントロールして踏ん張りコーナーを曲がる選手もいました。今回用意されたシケインの一つ、立体交差はバイクを持って階段を上り、頂上につくとバイクに跨り一気に駆け抜けます。坂の下では、沢山の観客が降りて来る自転車のスピード感を楽しんでいました。
村上選手は、順位は関係ない特別走行とはいえ、圧倒的な走りで先頭をキープし続けゴール。世界の舞台に立つ選手の走りを観客だけでなく、一緒に走る選手にも見せ付けました。
写真左 村上選手 右 木下さん
写真左 村上選手 右 木下さん
DECOJA所属 村上選手に、試合後お話を聞くと、「和歌山でのシクロクロスレースは初開催でしたが、周りの声援が走っているときも聞こえてきて、沢山の人が見に来てくれているんだなっと肌で感じました。エキシビジョンも、まだ自転車のこういったレースを知らない人たちも沢山いる中で、遊園地内で走る姿を今日始めてみてくれた人もいると思います。皆が知る機会というのが持てたのがとても嬉しく、同時に世界初の遊園地エキシビジョンを走れたのが楽しかったです。」と、話してくれました。

また、村上選手が所属するDECOJAのチームオーナー・監督 木下さんも「これからはレースを見る人、レースを準備する人、レースに出る人のこの3つがどんどん増えて、自転車の大会が盛り上がって欲しいと思っています。」と笑顔で語ってくれました。

泥だらけでも、一生懸命走る姿が格好いい!

当日、選手たちの熱い試合中の一場面です。
自転車を軽々と持ち上げる姿、ペダルを漕ぎ出す一瞬、そして笑顔がありました。
写真提供:和歌山YPC 磯秀樹様
写真提供:和歌山YPC 磯秀樹様
写真提供:和歌山YPC 磯秀樹様
写真提供:和歌山YPC 磯秀樹様

編集後記

この記事を読んでいる人の中には、当日レースを観戦しにマリーナシティに行かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。自転車レース初観戦となった編集者ですが、実際に自分の目で見て迫力あるシーンを感じるのは、スポーツ観戦の面白いところですね。泥水を跳ね上げながら、選手が通り過ぎる中、観戦する人たちはカメラを構えたり、応援専用のカウベルを鳴らしては選手名を叫んでいました。
今後、この第一回を皮切りに、第二回第三回とシクロクロスの大会が和歌山でも開催され、楽しみが増えていくと思うとワクワクしますね。ぜひ、次の開催時には足を運んでみてください。