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和歌山ランチめぐり

料理旅館 一木「和歌山ジビエステーキプレート」

歴史と伝統を重んじつつ、地域の拠点となるべく新たな取り組みも始めた、創業130年を越える老舗料理旅館。(海南市下津)

まいぷれ和歌山スタッフが、和歌山市内を中心に気になるランチのお店を取材する「和歌山ランチめぐり」。今回は、海南市下津町にある「料理旅館 一木(いちき)」を取材してきました!

絶妙の焼き加減◎鹿肉のステーキプレート。

「和歌山ジビエステーキ(鹿肉)プレート」 2,000円(税込み)
ライス(おかわり可)

大盛野菜、ポテトサラダ、二種のハム、白身魚のフライ

【ランチのおすすめポイント】

歴史ある老舗料理旅館で頂いたのは、和歌山で捕れる鹿肉の「ジビエステーキプレート」。運ばれてくる前から、食欲をそそる良い香りが漂ってきます。
温かいうちに、という言葉を受けてお箸をステーキに伸ばします。一噛みして驚いたのは、その軟らかさ。
とろけるとかホロホロといった食感とは違うのですが、筋っぽさがなくて程よい弾力を感じながら味わううちに、気付けば無くなっているという。
脂身が少ない鹿肉は、熱を加え過ぎると硬くなってしまいがち。きっとじっくり丁寧に焼かれているのでしょう。表面がパサつくこともなく独特の旨味が広がります。
「牛タンの様な」と仰られていたのが頷けますね◎ほんのり苦味のあるデミグラスソースが良く合っていました。
自家製ポテトサラダもタルタルソースも、どこか懐かしさを感じる洋食屋さんの味。明治時代の空間と相まって、まるで“文明開化”を体感しているようでした* 

 

【店の雰囲気】

・紀州徳川家の菩提寺、長保寺の参道沿いに建つ明治時代の建物。(登録有形文化財に申請中)
・館内は当時の面影をそのまま遺し、旅館であった棟も健在。披露宴などが行なわれていた広い座敷もある。
・食事は4~8人掛けのテーブルと椅子が配置された個室で頂く。大広間は間仕切りも可能。

 

【お店からの一言】

昨年、三代目であった叔父の跡を継ぎ、約5年ぶりに再開しました。今は、40年以上洋食屋を営んできた私の父が腕をふるっています。
著名な文化人や政界の要人にご贔屓にされてきたのは、お客様のプライバシーを尊重し心安らぐ時間を提供してきたからだと。これからもその理念と、130余年続く歴史を守り続けたいです。
ここ下津町は山あり海あり国宝建造物あり、景色も素晴らしいのどかな所です。近い内に茶寮もオープンさせる予定ですので、散策がてら気軽にお立ち寄り下さい。

まいぷれスタッフの一言コメント!

一木さんは現在、茶寮オープンのため地域の拠点作りのため、クラウドファンディングを行なっています。ぜひそちらを検索されてみて下さい。私の文章では書き切れない四代目の想いが丁寧に綴られています。
ゆくゆくは旅館も再開させたいとのこと。時代が変わっても後世に受け継がれるべきものがきっとある…そう思うのです*

(くう*)

店名料理旅館 一木(いちき)
住所和歌山県海南市下津町上292  
電話073-492-0988

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。