地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、和歌山の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

和歌山の地域情報サイト「まいぷれ」和歌山市

和歌山ランチめぐり

元祖アロチの洋食 フジヤ食堂「フジヤ定食」

記憶に刻まれた祖父の味。世代を越えて復活した”元祖アロチの洋食”店。(和歌山市中之島)

まいぷれ和歌山スタッフが、和歌山市内を中心に気になるランチのお店を取材する「和歌山ランチめぐり」。今回は、和歌山市中之島にある「元祖アロチの洋食 フジヤ食堂」を取材してきました!

受け継がれた秘伝の味◎「フジヤ定食」

「フジヤ定食」  1680円(税抜き)
サラダ、ポタージュ、えびフライ、ミニミンチボール、ライス
 +200円でコーヒーor紅茶orオレンジジュース

【ランチのおすすめポイント】

昭和の時代、多くの客で賑わった名店が30余年の時を経て、味はそのまま装い新たに再出発しています。「フジヤライス」や「ハヤシライス」など昔と同じメニューが並ぶ中、頂いたのは「フジヤ定食」。
まずはカップに注がれたポタージュから。じっくり煮込まれた野菜と牛乳が溶け合い、甘みがあってとてもクリーミー。浮かべられた自家製クルトンはそのままでサクサク、ちょっと大きめなのでポタージュが染みるとふわふわ食感に。
続いて「ミンチボール」を。「ミンチボール」とは、まだハンバーグという呼び名が無かった当時そう呼んでいたそうで、ちょっと聞き慣れない名前に訊ねられる事も多いのだとか。
ミニと言ってもけっこうボリュームありますよ。食べると肉汁がじゅわっと溢れ出す、ふわっとした捏ね具合。旨味と甘味が口の中に広がり思わず口元がほころびます◎
長時間かけて仕上げる秘伝のドビーソースは、甘味、酸味や辛味が絶妙に混ざり合いコク深いのに意外にもさっぱり。ミンチボールに絡めて頂けば、互いに高め合ってさらに深い味わいに。
カラリと揚がった大きな有頭の海老フライは、雑賀崎直送の足赤海老。頭から尻尾まで食べられますからお残し無く◎卵がごろごろ、これだけで一品になりそうな手作りのタルタルソースを掛けて召し上がれ。
ほとんどのメニューがテイクアウト可能で、フジヤの定番洋食を詰め込んだ「洋食弁当」(税込1380円/事前予約制)も始められたそうですよ*

 

 

【店の雰囲気】

・向之芝公園にほど近いビルの1階。店のロゴである富士山が描かれた大きな横看板が目印。
・料理内容とはギャップのある、ブルックリンテイストの店内。壁には創業者や昭和時代の店の写真が飾られている。
・カウンター4席、2人掛け×1卓、4人掛け×3卓、6人掛け×1卓。窓と壁際がソファになっており、総席数は約30席。

 

【お店からの一言】

昭和7年の創業以来、54年にわたって皆様に愛されてきた「フジヤ食堂」。その看板を念願叶って再び掲げることが出来ました。
幼少の頃から慣れ親しんできたとはいえ、祖父と同じ味を出せるようになるまでには時間と努力を要しました。記憶をたどり何度も試作を繰り返し、味を知る母や常連客のアドバイスを受け、ようやく、ここまで。
フジヤの味を再現するため、お客様に満足して頂くため、作り方のみならず使う食材にもこだわりを持ち気を配っています。
以前を懐かしんで来て下さるお客様はもちろんのこと、この店で新しく「フジヤ」を知って下さった方々にも、またこれから長く愛されるお店になれば。

まいぷれスタッフの一言コメント!

ご自身も20年以上創作料理店を営んでこられたオーナーさん。料理の腕を持ちながら、本当に納得のいく仕上がりになるまで再開させなかった。それはきっと誰よりもご自身が思い出の味を愛していたからでしょう。
料理について話される、味を受け継ぐ料理人としての厳しい姿勢の中に、大好きなおじい様を想う「孫」の一面を垣間見た気がしました。
一朝一夕では到底出せない、深い味わいをぜひご堪能あれ*

(くう*)

店名フジヤ食堂
住所和歌山市中之島2279ヤマイチプラザ向之芝1階
電話073-425-2088

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。