余韻を残す味わい◎ほろ苦く旨みの広がる「タンシチュー」

【ランチのおすすめポイント】

　和歌山で老舗洋食店といえば、ほぼ間違いなく名前が挙がるこちら。頂いたのは、看板メニューのタンシチュー。
大きさの異なる厚いタンが３切れも乗ったお皿に、溢れんばかりに注がれた艶めく焦茶色のドビソース。
ちょっとお行儀悪いですが、交互に味わってみましたよ。
さほど力を入れずとも、スッとナイフが通る大きいタン元は、ホロホロほぐれる程に軟らかく、脂身はふるふるトロトロ溶けていきます◎
小さなタン先部分はしっかりした肉質と、それぞれに異なる食感が楽しめます。
ほろ苦く香ばしい、深みのある濃厚なドビソースが肉の旨みと調和してまろやかに、噛むほどに広がる奥深い風味。食べた後に残る余韻。
一度食べたら忘れられない、と言われるのも大袈裟ではありません！たくさんの人から愛されているのが本当に頷けるこの味を、ぜひご堪能あれ*

【店の雰囲気】

・戦火により戦後現在の地に移転。住宅街の一角、３階建ての建物に「フライヤ」の看板。
・１階はオープンになった厨房が見えるテーブル席（約20席）。２階はテーブル席と座敷（約70席）。

　多くの従業員がテキパキ動き回る。
・年代性別問わず賑わう。平日の昼は主に会社員、土日や夜は主に家族連れが多くみられる。

【お店からの一言】

創業当時から継ぎ足し仕込んでいるドビソースは、料理の基本となるソース。いわばこの店の命です。
上質の牛タンをじっくり煮込み、旨味が溶け出したブイヨンで作る濃厚でコク深い独特のソースは、ここでしか味わえません。
ほとんどの料理がお持ち帰り可能です。箱代が必要となりますので、ぜひ容器持参でお越し下さいませ。
お昼から夜まで通し営業、年末年始以外はずっと開けております。店でもご家庭でも、当店の味をご賞味頂けたら幸いです。

まいぷれスタッフの一言コメント！

足繁く通う方や遠くからわざわざ来られる方、中には、鍋持参でタンシチューを買い求められる方もいるとか！
一口食べればそれも納得。ソースの色の様に深いお店の歴史と味が、これからもずっと受け継がれてほしいと願うのです*

（くう*）