地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、和歌山の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

和歌山の地域情報サイト「まいぷれ」和歌山市

和歌浦特集

和歌浦漁港の「汐まつり」。海への感謝をささげる年に一度の伝統行事

10隻以上が集結し、彩り豊かな大漁旗が潮風になびかせ和歌浦の海へ出港!

台風で被害を受けた蛭子神社の覆屋(おおいや)が完全修復後、最初の汐まつり。

和歌浦の海を見守る「蛭子神社」。台風の被害を受けた覆屋(おおいや)の修復が2020年2月に完了。
和歌浦の海を見守る「蛭子神社」。台風の被害を受けた覆屋(おおいや)の修復が2020年2月に完了。
しらす漁で有名な和歌浦漁港で、大漁祈願や、安全祈願、海への感謝を祈る汐まつりが毎年7月23日に行われます。蛭子神社で神事を行い、その後漁港へ移動し10隻以上の漁船が色とりどりの大漁旗を掲げ神船を先頭に和歌浦漁港から沖へ出ます。
今年(2020年)は、2018年の台風で被害を受けた蛭子神社の本殿を守る覆屋(おおいや)の修復が完了後、初めて迎える汐まつりとなりました。

先頭の神船に餅や酒、鯛などを供え、宮司が乗船。海への感謝を捧げる。

午前7時神船を先頭に和歌浦の海へ漁船が出港。和歌浦漁業組合の漁船に加え、マリーナシティ方面からも漁船が集まります。神船ではお囃子を響かせ宮司による大漁祈願、安全祈願の儀式が行われます。
神船の「丸一丸(まるいちまる)」が先頭を走行。和歌浦の海を知り尽くす「藪船長」。
神船の「丸一丸(まるいちまる)」が先頭を走行。和歌浦の海を知り尽くす「藪船長」。
午前7時、列になり漁船が出港。
午前7時、列になり漁船が出港。
2隻がつながった漁船はしらす漁ならでは!息を合わせて並走。
2隻がつながった漁船はしらす漁ならでは!息を合わせて並走。
神船の船先。神籬(ひもろぎ)に餅や酒、鯛などを供え宮司によるご祈祷。
神船の船先。神籬(ひもろぎ)に餅や酒、鯛などを供え宮司によるご祈祷。

和歌浦の海に響くお囃子の音色が心地よい。

神船の後部にはお囃子の太鼓も乗船。叩き手の二人が奥深い音色を奏で、汐まつりを一層盛り上げます。

漁師歴5年.<br>和歌浦のこれからを担う期待の若手「二宮君」。
漁師歴5年.
和歌浦のこれからを担う期待の若手「二宮君」。
「かつき君」。慣れた手つきで最後まで太鼓を叩く姿はとても男前♪
「かつき君」。慣れた手つきで最後まで太鼓を叩く姿はとても男前♪
ご祈祷が終わると海へ感謝の儀式。
ご祈祷が終わると海へ感謝の儀式。
大漁祈願、安全祈願。
大漁祈願、安全祈願。

終盤は漁船が一斉にフルスピードで海上を回る

沖へ出た神船以外の漁船は終盤になると安全を祈願する為、和歌浦の海をフルスピードで3周します。10隻以上の漁船が大漁旗をバタバタとなびかせながら豪快な波しぶきをあげ、エンジン全開フルスピードで海上を走る光景は見ごたえ抜群です!
エンジン音を響かせながら颯爽と走る。
エンジン音を響かせながら颯爽と走る。
貴宮丸
貴宮丸
マリーナ方面からも集結
マリーナ方面からも集結

海での儀式を終え、港に戻ります。

大役を果たされた安堵の様子の宮司。「お疲れ様でした。」
大役を果たされた安堵の様子の宮司。「お疲れ様でした。」
蛭子神社でご祈祷を終えたありがたいお守りを購入することが出来ます。
蛭子神社でご祈祷を終えたありがたいお守りを購入することが出来ます。

港では和歌浦漁港で獲れた新鮮な「しらす」が手に入る。

港にある直売所
港にある直売所
やぶ新
やぶ新
丸一水産
丸一水産
◆編集後記◆
和歌浦に代々続く年に一度の汐まつりを取材させて頂き、人生で初めて漁船に乗りました。港に到着すると、少々強面な漁師の方たちが・・・。初めは緊張していましが、お話をお伺いすると皆さんとてもフレンドリーで優しい方々だったので安心しました。緊張も解け、いざ海へ!先程までのリラックスしていた雰囲気とは違い、真剣な眼差しでハンドルを握る姿はまさに「海の男!」。ギャップにやられましたね♪
乗った船には漁師歴5年の若手の子も。インスタライブで汐まつりを発信するなど、新しいことも取り入れつつ、師匠からの教えもしっかり学んでいました。今後の和歌浦を担う頼もしい存在です。代々続くバトンをこれからも繋いで欲しいですね。
↓↓↓合わせて読みたい↓↓↓ 

「和歌浦ガイド」漁船で和歌浦の海を巡る“和歌浦遊覧船”、“和歌浦グルメ”などの情報満載!