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子育て支援情報

【子育てお悩みトーク】「子どもとの関わり方・叱り方・スマホとの付き合い方」

ママが気になるお子さんの悩みを「なないろ保育グループ」の代表 林明子さんに相談してみました!

ひとりで悩まず気持ちを話してみよう!

 こんにちは、かおちゃんママです。毎日子育てをしていると、つい大声で子どもを叱って、後で後悔してしまったり、“私はちゃんとお母さんができているかな・・・”なんてふと思う事がありませんか?それともう一つ、最近では子どもがスマホを見る機会も増えて、気になっているお母さんも多いと思います。今回は、「子どもの叱り方」「子どもとスマホ」がテーマです。「なないろ保育グループ」代表の林明子さんに色々お話をしていただきました!

子どもがすることに怒鳴ったりイライラしているお母さんいませんか?

和歌山の子育て支援と言えばこの方!なないろ保育グループ 代表 林 明子さん(写真右)
和歌山の子育て支援と言えばこの方!なないろ保育グループ 代表 林 明子さん(写真右)
かおちゃんママ:子どもって、して欲しくない事に限ってやってくれますよね。気づくと「ダメ、ダメ」と怒ってばっかりになってしまって…。

なないろ林さん:わかります、つい感情的になって、第一声が「あかん!何してんの!触らんといて!」と否定的な一言を言ってしまいがちですね!!
だけどその一言目って実はとても大切なんですよ。子どもは「何で怒られたんやろ?」という感情だけが強く残るんです。

初めて覚えた言葉が「ダメ」という子も多いんですって!

日本では一番最初に覚える言葉が「ダメ」という子どもも多くなってきているようです。丁度、言葉を覚える時期は、イヤイヤ期でもあり、何かと叱られやすい時期ですね。もちろん危険な事につながりそうな事や、周りに迷惑をかけてしまいそうな場面では、きちんといけない事を学習してもらう促しは大切ですが、行動を全て制御する注意の仕方ばかりだと、子ども達は何が良いのか何が良くないのかわからず、ただただ叱られた嫌な気持ちだけが残ってしまいます。この繰り返しは、個性を傷つけてしまいます。
 一方、世界には「ダメ」を言う文化がない国もあるんですよ。謝罪するのではなく、感謝や「ありがとう」という受け止め方をする文化の国もあります。

 最初の一言は、子どもの個性が育まれる中で、大きな影響があります。「ダメ」という言葉で育つと、物事に対して何でも「できない」とか「自分はダメなんだ」と意欲を持てなくなってしまいます。その結果、人との関わりや、愛着形成上、その子が自信をもって成長していけるか、否定的な気持ちで消極的に成長していくかに関わっていくんです。

「叱る」その前に子どもに訳を聞いてみよう!

かおちゃんママ:子どもに怒り始めると感情的にヒートアップしてしまって、そんな怒り方をしなければ良かったとよく後悔しています。

なないろ林さん:後悔、わかります。ママもパパも一(いち)人間として育った環境もみんな違いますし、親だからというのは重いですね。お子さんと一緒に成長していけるすてきな時間だなと思えると、楽しくなって行けないでしょうかね。常々、子育ては体当たりだなと思うんですよ。「お母さんらしくしないと」なんてらしさを考える必要はないし、構えない方が良いですね。良くも悪くも子どもは人を見て学びます。自分が子どもにこうなって欲しいという姿を自ら見せられるといいですね。どんな失敗でもたくさん見せてあげて欲しい!!
迷ったり悩んだり、間違ったかなと感じたら、子どもときちんと向き合い「きちんと話して謝る」お母さんの姿から感じ取り、学びます。自らの考えで、お友達にも「ごめんね」と謝る事が出来る子に成長していきます!
迷ったり悩んだり、間違ったかなと感じたら、子どもときちんと向き合い「きちんと話して謝る」お母さんの姿から感じ取り、学びます。自らの考えで、お友達にも「ごめんね」と謝る事が出来る子に成長していきます!
かおちゃんママ叱っても、全然聞かなかったり、シュンとなったりと、その時々で違いますが、子どもの心に響かせたいと思うが故に、つい大きな声が出てしまいます。やっぱり良くないですよね?
なないろ林さん:子どものした事に対して、マイナスに捉えていませんか?物を投げたら危ないからその瞬間は「何してんの!」と怒りますよね。でも、子ども達みんないろんな興味からや何かしらのメッセージを伝えたくてやっている事がほとんどなので、悪気は無いんです。なので、マイナスに捉えて注意が先にならないようにして、その行為自体を心配してみてあげて下さい。
 「どうしたの?」と聞いてあげる方がエスカレートせず落ち着いたりします。子どもの目を見て「どうしたの?〇〇くんは大丈夫だった?」という気持ちを伝えてみてください。そしてやめて欲しい行為に対しては、注意より心配してあげると効果的ですよ。「怒ってないない、心配してるよ」と。子どもの言い分をまず聞いて、それから行為に対して行動修正を注意していける方が効果的だと思います。毎日の子育てで、その子に合った伝え方ができるようになると良いですね。

かおちゃんママ:確かに、子どもが泣いている時に、お母さんがわかってると思うと、子どもも安心します。

なないろ林さん:そして子どもが冷静になったら、怒った訳と一緒に「ママもイライラする時もあるよ」と伝えてみてください。“後からでも謝って良いんだ”と子どもは学習します。そんなやりとりをお母さんから学んでいた子は、友達との関係性の中でも自然と謝る事の出来る子になっていきますよ。
 しつけは、強制的であってはなりません。お母さんのありのままの姿を見せてあげるだけの方が素敵な教育になっていますよ。親だからとか言って恥じずに間違っていたなら話をする姿勢も大切にしてみてください。

 私も教室で、子どもが本当に危ない事をしたら、とってもこわ~いですよ!!ですが、行動分析をして理由がありますので、「しっかり受け止めてから修正」の繰り返しです。日頃の信頼関係あってこそですね。「先生は怖い時もあれば優しい時もあるな、この先生は自分を思ってくれているな、大好きでいてくれている」とわかってくれたら、子どもはこちらの話を聞いてくれます。私もその子に合った伝え方を常に探して、日々勉強中ですよ。

 親のいろんな面を見て子も成長します。親のイライラや夫婦喧嘩を見せてしまっても、見た事で子どもなりに勉強します。やってしまったと失敗を見せる事も悪くないです。責め過ぎるのではなく、その怒りを笑いに変えていけたらベストなんですが(笑)。おもしろ楽しい状態になっていけると、子どもはその楽しさがのびのびと育ちますしね。

子どもにずっとスマホを見せてしまっている。ダメだとは思うけれど・・・。

かおちゃんママ:子どもがスマホをずっと見たがります。忙しい時などにスマホを子どもに見せていると、待ち時間や退屈しのぎに便利な反面、会話が減りました・・・。もっと学校の事を聞いたりコミュニケーションを取りたいのに、親自身もネットを見てしまったり、それぞれ別のことをしてしまい“よくないなぁ・・・。”と反省しています。

なないろ林さん:「スマホ=悪影響」と心配する親御さんは多いですね。
けれどスマホは今や必需品、子どもから取り上げるのは難しいですね。私の考えは、無理やり取り上げる必要はないと思っていますよ。心理学の先生から学んだ事があるのですが、逆に、たとえスマホだったとしても、子どもがやる事に親も関わっていけばいいんですよ。子どもの夢中になっている事に親も入って、一緒に楽しんでみては?
スマホは、コミュニケーションツールの一つとして考えた方が良い、という事!もう目からうろこでした(笑)
 
◆残念ですが、お母さんが話しかけてくれないから、結果的に子どももスマホに興味を持ち、憩いの場所を見つけたに過ぎないという見方も・・・。なのでそれを急に怒っても説得力はないし、むしろ一緒に関わった方が良いな、と私はそう思います。

 そういう訳で、私も実践してみました。実は、うちの子どもがスマホで画像作成するアプリに興味を持ち始めたものの、最初は私に見られるのが恥ずかしかったようで話してくれなかったんです。そこで、注意するのではなく「お母さんにもやらせてやらせて~」と一緒に楽しんでみたんです。すると、こそこそ1人遊びしていた娘がオープンに!今では毎回見せてくれます。大成功でしたよ!それに子どもの画像編集技術も自然とアップしてますね(笑)。
 ちょっと親の関心を入れる事で、子どもが私に教えてくれるようになる。楽しみや時間を共有できるんです。ネットで知らない人と繋がる事は気になりますが、オープンになってからは、余計な心配もなく、見えない不安も少なくなりましたし、今は安心感がありますね。そんな関係が作れて良かったですし、コミュニケーションツールの一つだと考えています。

編集後記

みなさんいかがでしたか?林さんとお話していると、楽しい会話の中で、“そういう風に子どもと向き合えばいいんだ!”、“そういう考え方をすればいいのか”と勉強になります。そして帰るころには笑顔になれる!!
またぜひ、違うテーマで【子育てお悩みトーク】をお願いします♪
どうもありがとうございました!

◆ひとりで悩まないで気軽に相談してくださいね。

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