まいぷれママの「子育てあのねっと」|和歌山市の子育て支援情報
クリスマスにおすすめの絵本をご紹介!
もうすぐ、こどもたちが待ちに待ったクリスマス。
大人たちにとっても、こどもたちと過ごした一年間をふりかえり、愛と感謝をつたえられる、すばらしい機会。そんなクリスマスの季節に。ひととき本の世界へと、いっしょに旅をすれば、ほっと心があたたまる。そんな瞬間を、こどもたちとともにあじわえる絵本を紹介します。
「ちいさなもみのき」 マーガレット・ワイズ・ブラウン 作/バーバラ・クーニ― 絵/かみじょう ゆみこ 訳/福音館書店
最初にご紹介するのは、マーガレット・ワイズ・ブラウン作「ちいさなもみのき」。
もりのはずれにひとりぼっちでたっていた「ちいさなもみのき」と、いちどもベットからでたことのない「ちいさなおとこのこ」の出会い。うつくしいことばで描写されるお話は、クリスマスの日を迎えるまでくりかえし読みたい、いわばアドベント・ブック。読むたびに深まる想像と絵本の中に流れる音楽が重なり、クリスマスをむかえるよろこびを最高潮に感じられそう。
「メルローズとクロック きみとであったクリスマス」エマ・チチェスター 作/たなか まや 訳/評論社
つづいては、エマ・チチェスター・クラーク作「メルローズとクロック きみとであったクリスマス」。
クリスマス・イブの日、サンタに会えなかったクロックと、ともだちをさがしているメルローズ。かなしくさみしい思いをしている二人が出会えば、クリスマスはたちまちかがやきに包まれる。クリスマスを一緒に過ごす“だれか”がいとおしくなる本。
「おくりものはナンニモナイ」 パトリック・マクドネル 作/谷川俊太郎 訳/あすなろ書房
「なんでももってるアールをよろこばせるものってなんだ?」だいすきなひとへの贈り物を思案するムーチ。そしてムーチは、最高の贈り物をみつける。世界中がプレゼントであふれるクリスマスの日。相手を思う気持ちと、ほんとうに大切なことを教えてくれる一冊です。
「すばらしいみんな」 ボブ・シール&ジョージ・デヴィッド・ワイス 作/ティム・ホプグッド 絵/アーサー・ビナード 訳/岩崎書店
最後は、ルイ・アームストロングの名曲「ワット・ア・ワンダフル・ワールド」を、詩人アーサー・ビナードが日本語に訳した「すばらしいみんな」。
この世界中の、すべてが、すばらしい。世界への愛にあふれる一冊を読んだあとは、そばにいるひとのいのちも、あたりまえの暮らしも、いつもどおりの“じぶん”も、ほんとうははじめから、きらきらと光りかがやいていることを思いだせるはず。曲を聴きながら日本語で歌うのもおすすめ。
いっしょに絵本を読む。ほんの短い時間のあとには、あらたな“光”がおとずれます。
クリスマスが終わっても、胸にちいさな光を宿し、すばらしい新年を迎えられることを、こころより祈っています。
赤山仁美先生
自分のことばで自分を表現することを目標に、作文や俳句づくり等、“ことばによる表現”に取り組む教室「ことばと居場所カタ・コト」を開設。
新潟大卒、元塾講師・元学童保育士。
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