ママタイムズ
その17:『大根のジェノベーゼ風』。大根の辛味がアクセント、葉っぱも使います。
2020/11/28
*地元食材で◎旬を味わうお手軽レシピ*
旬の野菜、地元の野菜や地元食材を使ったお手軽レシピをご紹介します◎
薬膳的効能や見分け方、産地情報などもちょこっと載せていますよ。
今回は、「大根」です。
その17:『大根のジェノベーゼ風』。
材料: 分量:約2人分
(大根の葉ソース)
大根の葉 30g
ほうれん草 20g
塩(茹で用) 少々
(A)
大蒜(ニンニク) 5g
胡桃(クルミ) 10g
白味噌 5g
蜂蜜 15g
オリーブオイル 30g
大根 150g(1/5本程度)
春雨 40g
塩(茹で用) 少々
大根の茎 3~5本
ほうれん草 1株
玉葱 1/3個
エリンギ 1/2本
本味醂 大さじ1強
オリーブオイル 適量
胡桃 少々
ラディッシュ 1個
黒胡椒 少々
水菜 少々
作り方:
1、大根の葉部分を葉と茎に分け、茎は2cm程度の長さに切る。ニンニクと胡桃は粗く刻んでおく。
2、大根の身は皮を剥いてかつらむき、巻き物状に巻いて端から細切りし、麺の様にしておく。
3、(ソースを作る)塩を加えた湯を沸かし、ほうれん草と大根の葉をさっと湯がく。
4、3の水気をしっかり切り、Aと併せてミキサーでペースト状にしておく。
5、塩を加えた湯を沸かし、先に春雨を入れて時間差で2の大根を入れ、少し歯応えを残す程度に茹でる。
6、くし形切りした玉葱、拍子木切りしたエリンギ、大根の茎、ほうれん草をオリーブオイルと本味醂で炒める。
7、5が茹で上がったら4のペーストを和え、6の具も混ぜ合わせて盛り付ける。
8、スライスしたラディッシュ、水菜を飾り、刻んだ胡桃、黒胡椒をふり掛ける。
POINT1:大根の葉はなるべく軟らかい葉を使います。
POINT2:本当のバジルソースは、松の実やチーズを入れ、オリーブオイルも大量に加えますが、今回は家庭用に油分を控え目に、チーズの代わりに味噌で風味付けしています。
POINT3:大根の麺は、あまり茹で過ぎると食感が失われます。
※ 食材の分量はきっちりし過ぎなくて大丈夫◎人数に合った量を用意して下さいね。
注)作りやすい分量を記載していますので加減して下さい。
【このレシピに含まれる特定原材料:大豆(味噌)、胡桃】
「大根」豆知識。
『大根』
アブラナ科ダイコン属
旬:10~2月。
見分け方:ずっしりと重みがあり、ひげ根の穴は均一であまり多くないもの。
葉付きのままだとそこから養分を吸い取られるので切り落とし、葉はなるべく早く調理する。
効能:甘・渋、寒性。
消化を促進し、胃を丈夫にする。熱を冷まし、喉の渇きを潤す。咳止めの効果もある。
ジアスターゼというでんぷん分解酵素が多く含まれている。またビタミンCやカリウムも豊富。
(参考文献:「漢方薬膳学」横浜薬科大学編)
*和歌山での産地*
主に和歌山市で栽培されており、紀の川流域や和歌浦周辺の水はけの良い砂地で育つ大根は、白くて真っ直ぐに伸び肉質が軟らかいのが特徴。特に布引地区で育てられる青首大根は「布引大根」として出回っている。
また、伝統野菜である「和歌山大根」は白首大根。軟らかくてキメ細かく甘いので、べったら漬け等に最適である。
ミニコラム:『ジェノベーゼ』
「ジェノベーゼ」と聞いて思い浮かべるのは緑色のパスタではないでしょうか?
実はこれ、日本人の勘違いなんです。
日本では一般的に、バジルソースを使ったパスタを「ジェノベーゼ」と呼んでいますが、「ジェノベーゼ」とは本来「ジェノバの(イタリアの地名)」という意味。
イタリアで「ジェノベーゼ」といえば、玉葱と肉を使った茶色いソースを指します。
では、私達が考えている緑色のパスタは??あれは、「ペスト」という調味料を使ったパスタ。
「ペスト」とはバジル、ニンニク、オリーブオイル等で作られるイタリアの伝統調味料。ジェノバ産のバジルを使っている場合のみ、「ペスト・ジェノベーゼ」と言う事が出来ます。
(シャンパーニュ地方で作られているスパークリングワインだけを「シャンパン」と言えるのと同じです)
何だかややこしいですね(笑)という訳で、緑色のパスタのことは正確には「ペスト・パスタ」と言います。
つまり。。。
「ジェノベーゼ・パスタ」=茶色のパスタ
「ペスト・パスタ」=緑色のパスタ
→もし、ジェノバ産のバジルだったら「ペスト・ジェノベーゼ・パスタ」…長い!!
「穂野果菜おやつとごはん
幸房*空 -kuu-」
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穂野果菜おやつとごはん。
旬の野菜を使ったレシピを少しずつ
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