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ママタイムズ

1988年発足「和歌山おはなしの会 語りの森」を覗いてきました

これは、おはなしのろうそくです このろうそくに火がともると おはなしが始まります

2018/11/14

おはなしのろうそく
ろうそくに火を灯して始まるお話の「語り」を聞いたことがありますか?
今年30周年を迎えられた「和歌山おはなしの会 語りの森」は、国内外の昔話を子どもたちに語る活動をしています。お子さんの幼稚園や小学校、図書館などでお見かけすることがあるかもしれませんね。

本を持たず、その身体ひとつで語る「語りの森」の方々。一体、その原動力って何なのかしら? 語りと読み聞かせの違いって? 絵本大好きライター かづきが、昔話の勉強会を覗いてきました。子育て世代の私たちが大切に守っていきたい“何か”がそこにありました。

「語りの力ってね、ほんとすごいのよ!」

始めから終わりまでお話を全て覚えて人に語る、という活動。ちょっと想像しただけでも、結構エネルギーがいりそうです。
お邪魔したのは毎週開催される昔話の勉強会。私はこんなリズムで読むよ、こんな風に読むよと、メンバーの方々がそれぞれの語り方を交流。小学生くらいの子どもたちって、同じ言葉をそれぞれ違った意味に解釈していることがよくあります。勘違いから、色々な面白いお話に発展することもあるそう。

「みんなお話を愛してるんですよ。勉強会が本当に楽しい!」
副代表の川野さんはそう教えてくれました。ただ子どもたちに話して聞かせる楽しさだけではない、深い魅力があるようでした。

語る人の想いと、聞く自分の感情が混じり合う「語り」

「語る人の想いが入ってきて、聞いている自分の感情と混じり合う経験」
事務局の上甲さんが楽しそうにお話してくれました。絵本の読み聞かせとは全く違うという語り。大人になると、昔話を聞かせてもらう機会ってなかなかないものです。お子さんと一緒に語りを聞きに行かれてみてはいかがでしょうか。

幼稚園や小学校への訪問以外にも、様々な場所でおはなしの会が開催されています。まいぷれ和歌山のイベントページでも紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。

時代を経ても変わらずに守っていきたいものとは?

「語るということを、受け継いでいってほしい」
「本選びに迷ったときは、長く読まれてきた古い本を選べば間違いない」 
と、川野さん。

テレビやインターネットでは多くの情報が流れ、子どもたちが「お話」に出会う機会は「人から」だけではない時代です。そんな今だからこそ、人の想いに出会える「語り」の時間を意識していきたいものです。我が子とのちょっとした時間に、お話を語ってみるのもいいかもしれませんね。

30周年記念行事~筒井頼子氏講演会「絵本と私」~が開催されます

日時:2018年12月9日(日)
開場13:30開演14:00
場所:プラザホープ2階多目的室(和歌山県和歌山市北出島1-5-47)
参加費:500円(要申し込み)
定員:100名
申し込み・お問い合わせ:073-422-7432(上甲)

未就学児の入場はご遠慮ください
オープニングは笙(しょう)の演奏(塚田由里子氏)で始まります
事前予約が必要ですので、お問い合わせはお早めに
◆◆◆取材を終えて◆◆◆
お話への想いが交流できる、楽しくて興味深い勉強会でした。良質な昔話を厳選し、人として語ることで引き継いでいく活動は、文化を守る重要な役割です。母として、我が子に語り聞かせるお話をいくつも持っていたいと感じました。

語りの森さんの勉強会では、来年からは絵本をテーマにした会も開催されるようで、仕事ではなく個人的にも参加したいとワクワクしています。
30周年を経て、ますます力強く活動を展開していく「語りの森」の活動をこれからも追っていきたいと思いました。

ライター紹介

子育て支援を広報します。
和歌山のフリーライター、かづきです。
まいぷれ和歌山では、子育て支援に関わる和歌山の人やモノを見つけて、その魅力を発信していきます。

ご依頼お待ちしております