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子育て支援情報

保健師さんのおはなし(2)「食中毒予防・窒息、誤飲の対処法について」(ほっとルームぐるんぱ)

おうちの方が知っているだけで防げる「お子さんの食品による病気や事故」。西保健センターの保健師さんにお話して頂きました。

こんにちは、今回のテーマは「食中毒予防と食品による誤飲・窒息」です。
以前、和歌山市のつどいの広場「ほっとルーム ぐるんぱ」で行われた「保健師さんのおはなし」で、和歌山市西保健センターの南出保健師さんから教わった食中毒予防と食品による誤飲・窒息についてのお話をご紹介します。

家庭でできる「食中毒予防」の6つのポイント!!

食品の購入

・消費期限などの表示をチェック!
・肉、魚はそれぞれ分けて包む(できれば保冷剤や氷と一緒に)。
・公園など寄り道しないで買い物したらまっすぐ帰る。

家庭での保存

・帰ったらすぐ冷蔵庫へ!
・入れる量は7割程度に(詰め込みすぎない)。
・肉、魚は汁がもれないように包んで保存。
・冷蔵庫は10℃以下に維持。
・冷凍庫は-15℃以下に維持。
・停電中は庫内温度に影響を与える扉の開閉は控えましょう。

下準備

・冷凍食品の解凍は冷蔵庫で。
・こまめに手を洗う。
・タオルやふきんは清潔なものに交換。
・ゴミはこまめに捨てる。
・肉、魚を切ったら洗って熱湯をかけておく。
・肉、魚は生で食べるものから離す。
・野菜もよく洗う。
・包丁などの器具、ふきんは洗って消毒。
・井戸水を使っていたら水質に注意。

調理

・作業前に手を洗う。
・加熱は十分に(めやすは中心部分の温度が75℃以上で1分間以上、ノロウィルスは85~90℃以上で90秒以上)。
※食材の中まで火を通す。
・台所は清潔に。
・電子レンジを使うときは、均一に加熱されるようにする。
・調理を途中で止めたら食品は冷蔵庫へ。


食事

・食事の前に手を洗う。
・盛り付けは清潔な器具、食器を使う。
・長時間室温に放置しない。

残った食品

・作業前に手を洗う。
・手洗い後、清潔な器具、容器で保存。
・早く冷えるように小分けする。
・時間が経ち過ぎたり、ちょっとでも怪しいと思ったら、思い切って捨てる。
・温めなおすときは十分に加熱する。
・カレーやシチューはすぐ食べないなら粗熱をとって冷蔵庫へ(大鍋で置いておくと菌が増殖することも)
とにかく手洗いは大事です。
お母さんもお子さんもしっかりするようにしてくださいね!

お母さんたちの質問から

----- 外出時に子どもがレトルトを食べません。
食べやすいパンなどを持っていくのはどうでしょうか?ご飯系よりパン系の方が乾いている分傷みにくいです。
ご飯系はおじや風にすると傷みやすいので気をつけてください。

------野菜を全く食べてくれません。
いろいろなものに混ぜて食べさせると食べてくれることが多いですね。
あまり言いすぎると“野菜を食べさせられる!”という嫌な気持ちが増えてしまうので、無理強いせず、食事を楽しめるよう心掛けてみてください。
お子さんにレタスをちぎる、プチトマトのヘタを取るなど野菜の調理をさせてあげてください。自分が調理した野菜をみんなが美味しそうに食べている姿を見て、自分も食べてみようと思うかも知れませんね。

食品による誤飲や窒息に注意!お母さんに知っておいてほしいこと

粒状、噛み砕きにくい食べ物に注意して!!

子どもがのどに詰まらせやすい食品の代表は“粒状”の食べ物です。
具体的には、ナッツ類、あめ玉、ブドウ、プチトマト、ポップコーン、ベビー用おやつなど。
お餅、ちくわ、ソーセージ、こんにゃく入りゼリー、生野菜、果物などの噛み砕きにくい食べ物も注意しましょう。
食べさせるときは、できるだけ細かく噛みやすくしてあげてください。

食品による窒息事故を防ぐためにさせてはいけない8ヶ条!!

1)誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの豆類は3歳になるまでは食べさせない。
2)急停車する可能性のある車や揺れる飛行機の中では食べさせない。
3)あおむけに寝た状態や、歩きながら、遊びながら、ものを食べさせない。
4)食べ物を口に入れたままの会話、テレビを見ながらの食事はさせない。
5)小さな食べ物を放りあげて口で受けるような食べ方をさせない。
6)食事中に乳幼児をびっくりさせるようなことはしない。
7)乳幼児に食べることを無理強いしない。
8)年長の子どもが乳幼児に危険な食べ物を与えることがあるので注意する。

【覚えておきたい】万が一、食べ物がつまった時の応急手当

お子さんが今急に食べ物をつまらせて窒息してしまったら...!?
とにかく焦りますよね。応急手当の方法をご紹介しますのでぜひ覚えておいてください!
万が一、つまったらまずは119番通報を誰かに頼み、ただちに以下の方法でつまった物の除去を試みます。

【背部叩打法(乳児)】
乳幼児は、口の中に指を入れずに、乳児は片腕にうつぶせに乗せ顔を支えて(図1)、また少し大きい子は立て膝で太ももがうつぶせにした子のみぞおちを圧迫するようにして(図2)、どちらも頭を低くして、背中のまん中を平手で何度も連続して叩きます。なお腹部臓器を傷つけないよう力を加減します。

【ハイムリッヒ法】
大人や年長児は、後ろから両腕を回し、みぞおちの下で片方の手を握りこぶしにして、腹部を上へ圧迫します(図3)。この方法が行えない場合、横向きに寝かせて、または座って前かがみにして背部叩打法を試みます。
高齢者なら、食べ物が口の中にたまっているのが見えれば、ハンカチやガーゼなどを巻いた指で口から掻き出すことを試みます。

和歌山市西保健センター(河西ほほえみセンター内)

【住所】和歌山市松江775-1
【電話】073-455-4181
【FAX】073-453-8644
【開館時間】8:30~17:15
【休館日】土、日、祝日、年末年始

子育て支援拠点「すみれフレンド」、和歌山市民図書館西分館も併設しています。
お気軽にお越しください。