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子育て支援情報

育児講座「乳幼児の緊急手当て」(海南市子育て支援センターこじか)

消防士さんにいざという時の対処法を教えて頂きました!!

6月16日(木)に海南市子育て支援センターこじかで行われた育児講座「乳幼児の緊急手当て」をレポートします!

いつもは元気で笑顔いっぱいのお子さんが突然目の前に倒れていたらどうしますか?夏は熱中症やプールでの事故、旅行先での体調不良など、いつも以上に注意が必要な時期です。
いざという時、一番身近にいるママやおうちの方が緊急の対処法を知っているかどうかでずいぶん違います。今回は、海南市の下津消防署から消防士さんが来てくださいました。いろいろ教えて頂きましたよ!

子ども達はママがお話を聞いているすぐそばのおもちゃコーナーで遊んでね

育児講座の特徴は、子ども達と一緒に参加できるところ。
ママ達がお話を聞いている間、すぐそばのおもちゃコーナーで先生と一緒に遊んでいられます。もし途中でお子さんが泣き出したり、授乳やオムツ替えで出入りしても大丈夫です。
子育てで大変な時期ですが、お子さんやママに無理のない形で参加できるので、おすすめですよ!

まずは、命をつなぐ「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」と「人工呼吸」を覚えましょう

【胸骨圧迫(心臓マッサージ)】

(1)まず、横になっている人が、寝ているか倒れているか確認のため肩(鎖骨あたり)を叩きながら「大丈夫ですか?」と呼びかける。

(2)呼びかけて反応が無い時は近くにいる人に「あなたは119番通報してください」「あなたはAEDを持ってきてください」と声をかける。
★みんなに呼びかけるのではなく、指名するのが大事なポイント

(3)胸とお腹を見て呼吸しているかを確認。

(4)ひじを伸ばして心臓マッサージをする。(1秒間に2回をめやすに、100回~120回まで、押す深さは5~6cm)
★あまり深く押しすぎると骨折するのでは?と思いますが、骨折は治ります。あくまで命優先です。


【AED】

今回はAEDを使った講習はなかったのですが、使用するときは右鎖骨下の方と左わき腹あたりに2ヶ所貼ります。

お子さんは、体が小さいので、小児用切り替えボタンがあるAEDもあるが、ない場合は前と背中に貼り、体を挟む
あとは、AEDが電気ショックが必要かどうか判断してくれますし、音声で指示してくれるので、初めて使用する方でも安心です。
ひじを伸ばして心臓マッサージ。これで助かる確率がぐんと上がります。
ひじを曲げてはだめです。ときどき正しい方法を確認しておくのは大事ですね。

【人口呼吸】
(1)まず、頭側の手で倒れている人のおでこに手をあてて鼻をつまむ。
(2)反対側の手で気道確保。
(3)人工呼吸をする。
★この時、しっかり口を覆うこと。人工呼吸をして倒れている人の胸がふくらむかを確認する。

このような方法で救急車が来るまで、心臓マッサージ30回と人工呼吸を繰り返し行う。

さぁ、実際にママ達もやってみましょう!

消防士さんが、心肺蘇生訓練用の子どもの人形も用意してくださいました。
そばで遊んでいる子ども達と同じぐらいの大きさなので、「もし自分の子どもが倒れていたら・・・」と想像してしまったママもいるかも知れません。
みなさん、積極的に参加されていましたよ。



どの辺を押せばいいのか消防士さんに確認。
人工呼吸は口をしっかりふさいで、胸がふくらんでいるか注意です。
人形にやきもち?必死にママにしがみついてます。泣き出してしまう子もいました。
ママが何をしているのか興味津々。心配しているのかな?
新生児や乳児のお子さんに心臓マッサージをするときは、体の3分の1程度の深さまで押します。
みなさん上手に出来ていましたよ。いざという時のために練習で実際にやっておくは大事ですね。

こんな時はどうするの?「誤飲」、「熱中症」、「ひきつけ」

他にも、ママ達が心配な「いざという時の対処法」を教えて頂きました。

【誤飲】
もし、電池などの小さいものを飲み込んでしまったときは、お子さんのあごを持って体を逆さまにします。
背中を下から上にさすってみてください。
この方法以外に、胸骨圧迫(心臓マッサージ)でも取り出せることがあります。

【熱中症】
まずは水分をこまめに。
大きな血管のある、脇と股を重点的に冷やしましょう。

【ひきつけ】
病院に連れて行きますが、震えていた時間を計っておいてください。
痙攣(けいれん)している時は救急車を呼んでもかまいません。

子ども達一人一人が“何事も無く健康にすくすく育って欲しい”と心から思いました。

かわいい子ども達をそばで見ながらの育児講座「乳幼児の緊急手当て」。

誰一人事故や病気になってほしくないなぁとしみじみ思いました。

いざなってしまった時の「緊急手当て」を知っておくことはもちろんですが、いざという時が来ないために日頃から危ないものを避けておくお子さんの毎日の体調や様子の変化に気をつけてあげるなど、事故や病気を未然に防いでいきたいですね。

子育て支援センターでは先生やママ同士の情報交換も出来るので、お話してみてください!

海南市子育て支援センターこじか詳細ページ