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キラリ☆和歌山人

飲食業から、和歌山の明るい未来を切り拓く。

TABLOCAL(タブローカル) 代表 奥畑公康さん

2021/07/07

和歌山でキラリと輝く活動をされている方を紹介する「キラリ☆和歌山人」。今回は、和歌山市内で「キッチンキャミー」や「紀州のしずく」など人気の飲食店を経営するTABLOCAL(タブローカル)の代表奥畑公康さんを取材してきました。飲食業運営だけでなく、地域貢献やまちづくりに関する活動にも積極的に取り組まれている奥畑さん。今回の取材では、飲食業への愛、まちづくりや自らが経営するお店についての想いを語っていただきました。
TABLOCAL(タブローカル) 代表 奥畑公康さん
TABLOCAL(タブローカル) 代表 奥畑公康さん

飲食業から始まるまちづくり「TABLOCAL」


――早速ですがTABLOCALについて教えていただけますか?

TABLE(食、食卓)とLOCAL(地域・地元)を掛け合わせた造語で、以前はしずくグループという名前でした。飲食業から始まるまちづくりをコンセプトに、飲食店運営以外にも地域活動や、イベント運営、教育など様々な分野で活動を行っている組織です。

――飲食業から始まるまちづくりとは?

飲食業ってあらゆる産業のど真ん中にあって、飲食業が潤えば色々な産業が潤うんですよね。飲食店がないまちに人は来ないと思うし、そこで働きたいと思う人が増えると雇用も増えるだろうし、飲食業から出来る事ってたくさんあると思うんです。もっと地元のまちに仕事を創って、雇用を増やして、次世代の子供たちに少しでもいい環境を残せるように取り組んでいきたいと思っています。

――なるほど。 TABLOCALでは実際にどのような取組をされているのですか?

子連れで働ける食堂をオープンしたり、SDGsを身近に考えられる機会を創ったり、小学校で「BUYLOCAL」について授業をさせてもらったりと色々しています。

――ぜひ1つ1つ教えてください! 子連れで働ける食堂ですか!?

はい。小さな子供を預けることができずに働きたくても働けないお母さんや長時間働くことが不安で働くことに躊躇する高齢の方も安心して働ける「襷食堂」をオープンしました。今も1歳未満の子供をおんぶしながら働いてくれてるお母さんがいます。お母さんが働いて収入を得られることでお子さんの習い事一つにでもなったらいいですよね。また、子育てママさんのサポートにも力を入れていて、給料はもちろん、週3回以上のパートさんに子供手当1人2,000円つけているんです。

――すごい! 働きたくても子どもを預けられないお母さんにとって本当に有難いですね。

子連れで働けるとなった時、求人も殺到したし、今もたくさん問い合わせがあって、襷食堂はやっぱりいい取り組みだと思うので違う地域でもお母さんが働ける場所を創れたらいいなと考えています。


襷食堂 店内
襷食堂 店内
子供を背負っていきいきと働くママさん。
子供を背負っていきいきと働くママさん。

――SDGsの取り組みとはどういったものですか?

地方創生の活動として、「SDGs de 地方創生カードゲーム」の体験会を開催しています。
SDGsの考え方をゲームを通して楽しく体感できて、自分たちの住むまちの未来について考える機会を創っています。地域のコミュニティを作りたいという想いもあって。
SDGsとは要は子供たちに残す未来のことで、何でゴミを捨てたらいけないのか、一酸化炭素を排出したらいけないのかって結局は未来の子供たちのためなんですよね。子供に対する活動を今後もっと広めていきたいなと思っています。
SDGsについて複数の認定ファシリテーター資格を有する奥畑さん
SDGsについて複数の認定ファシリテーター資格を有する奥畑さん
体験会の様子
体験会の様子
――なるほど。小学校での授業も子供たちとのつながりですよね。どんな授業をされたのですか?

そうですね。去年いさお東小学校の4年生の子供たちに「BUYLOCAL」について授業をさせてもらいました。地元のものを買うとか食べることはまちを元気にするんだという内容ですね。実際に、子供たちがパン屋さんやスーパーなど地域のお店に行き、「BUYLOCAL」の大切さを伝えて、ステッカーを貼ってもらうといった活動をしてくれました。
また、今月は、伏虎義務教育学校の小学3年生の子供たちが育てたひまわりの花を襷食堂横の壁一面に咲かせるという「まちなかひまわり大作戦」を行いました。通る人がひまわりを見て笑顔に、元気が出るようにと想いを込めた子供たちとのコラボです。
子供たちがまちを元気にするのも1つのまちづくりですよね。

「食」を通して、関わる全ての人に笑顔と幸せを届けるTABLOCAL

現在、和歌山市内でイタリアンのお店「キッチンキャミー」と「キッチンキャミー市役所裏支店」、居酒屋「紀州のしずく」、またラーメン屋「紀州麺処 誉」に「襷食堂」と幅広いジャンルの5店舗を展開する奥畑さん。お店についても聞かせていただきました。
――まちづくりを考え始めたきっかけは何だったのでしょう?

紀州のしずくをオープンした時に、初めはスタッフ4、5人でやってたのですが徐々に20人ぐらいに増えてきて、そうなるとその周りの家族とかみんなの生活も考え始めたんです。そこからまちづくりというのを意識し始めましたね。僕らってただ食べ物作って運ぶだけじゃないんやなということに気づきました。

――まさに飲食業からまちづくりへの発想だったのですね。5つのお店はどこも魅力的ですが、ジャンルが違うのには意図があるんですか?

5つのお店を全部違う状態にしたいっていうのは自分がおもしろいことをしたいからというのと、このエリアに来たら何かしら食べるものあるよね、ラーメンあるしイタリアンあるし居酒屋あるしという風に思ってもらえるように。エリアの価値を上げたいという想いもあります。
――「子供を連れて行きたいお店」がコンセプトのお店もあるんですよね?

はい。キッチンキャミー市役所裏支店ではオムツやオムツ交換台、ベビーソファーなど赤ちゃん連れのお母さんが必要なものを全て用意していて、離乳食も無料でサービスしています。これから襷食堂でも離乳食や介護食、防災食に取り組んで地域課題を解決していこうと考えています。

――そのようなアイデアは皆さんで考えられるのですか?

そうですね。スタッフさんに方向性は伝えますが、みんなで考えてアイデア出しはしてもらってます。

――どのお店もスタッフさんの対応がよくて元気をもらえるとお聞きしたのですが、人材育成で心掛けてることはありますか?

各店舗店長さんに任せているんですけど、うちには3人の女将がいて、その女将のアルバイトさんに対する教育が素晴らしいですね。もう何も言う事無いくらい(笑)。もちろん料理長さんの料理があってこそだし何もかも欠けてはいけないものばかりですけど。僕はよくスタッフさんに「自分のファンを作りなよ~そうすると働いている方もお客さんも楽しいから」ということは伝えていますね。

――なるほど。奥畑さんとスタッフ皆さんの信頼関係が築かれているのを感じます。

本当にお店のことはみんなが色々とやってくれているので、僕はそれ以外の地域のコミュニティ作ったりだとか様々な活動ができるんですよね。


住み続けられるまちづくりを目指して

――まちづくりに関する取り組みをされている奥畑さんからみて、今の和歌山市の「まち」はどう見えていますか?

「和歌山市は何もない」とよく言われますけど、本当に食べ物はおいしいし気候も良いし外から来る人達はみんな和歌山の人は人がいいよねって言ってくれて、いいまちやと思いますよ。
僕色んな地域に食べ歩きに行くんですけど、和歌山の飲食店のレベルは本当に高いと思います。どのお店に入ってもおいしい。地元の方は生まれた時から当たり前のように食べているのでなかなか気づかないんですよね。

――たしかに。 和歌山の「食」は誇れるものだなと改めて感じます。

そうですね。地域の問題といえば、やっぱり子供が和歌山から出て行ってしまうことですかね。若い子たちが地元で働くことで色々な産業が潤うと思うので、「WORKLOCAL」地元で働こう!というのをどんどん広げていきたいなと考えています。

――なるほど。 「WORKLOCAL」とっても大切ですね。 奥畑さんが描く和歌山市の未来、理想はどのようなものですか?

子供たちが住みたくなる、お母さんがこの地域で子育てしたくなるようなまちにしたいですね。そのために僕が目指しているのは“住み続けられるまちづくり”。 働きがいも経済成長もそうだし、やっぱり仕事がある、楽しみがある、そういうところを創ることですよね。
飲食業からの視点で、これからもスタッフのみんなとアイデアを出し合って、様々な分野へ活動を広げていきたいと思っています。

――最後に、和歌山市民の皆様に一言!お願いします!

いやもう本当に自分の好きなお店を見つけてほしいですね。何気ない会話が楽しくてまた行きたくなるような、あそこのあれを食べに行こうじゃなくて、あそこのあいつに会いに行こうみたいなそんなお店を見つけてほしいと思います!

編集後記

常に考えることはやめないですね、とおっしゃられていた奥畑さん。本当に色々な活動をされていて、お話を聞いているとワクワクが止まりませんでした。飲食業への熱い想い、そしてスタッフさん、お客様のことを思いやる気持ちが素敵で、奥畑さんのお店が愛されている理由が改めて分かった気がします。色々な地域活動やまちづくりのお話を聞いて、和歌山市に住む私たち一人一人がまちづくりを担う一員であるのだと思いました。和歌山市の明るい未来に向けて、まいぷれもお手伝いさせて頂こうと思います。飲食業から始まるまちづくり、今後のTABLOCALの活動も楽しみです。

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