地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、和歌山の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

和歌山の地域情報サイト「まいぷれ」和歌山市

キラリ☆和歌山人

たくさん失敗してたくさん学ぶ。城善建設・依岡善明さんの仕事のこれまでとこれから

城善建設株式会社 代表取締役 依岡善明さん

2016/08/24

和歌山でキラリと輝く活動をされている方を紹介する「キラリ☆和歌山人」。今回は、城善建設株式会社の代表取締役・依岡善明さんを取材してきました。

不動産から飲食まで。さまざまな事業を手掛ける

――和歌山の事業家として幅広く活動されていると思うのですが、依岡さんが今手掛けていらっしゃる事業について、簡単に教えてください。

グループは4社で構成されており、株式会社アクティブマドリード、株式会社紀和味善、株式会社ワンズライフ、そしてメインの城善建設株式会社です。
アクティブマドリードでは不動産の売買、宅地開発やサブリースの仕事。紀和味善は、障害者福祉施設や老人ホームなどをはじめとする約40箇所ほどの事業所でのお料理の提供(給食業務)の仕事。ワンズライフは、保険と広告の代理店の仕事。城善建設は、メイン事業はコージーホームで、ゼロから注文するオーダー住宅です。また、我が社の8階にあるASJスタジオでは、全国の登録建築家とコラボレートして、お客様に世界に一つしかない家を提案させていただいています。
ASJスタジオ
ASJスタジオ
――そんなに手広くたくさん! しかも色々な業種のビジネスに挑戦されているんですね。

そうですね。今、一つの事業をやることで成功するのは逆に難しい世の中かと僕は思います。なので、色々なビジネスに挑戦し、吸収し、日々勉強して次に繋げています。和歌山でトップに立つには、そういう努力が必要だと思っています。
――なるほど、今だからこそ事業は色々なことをするのが良いのですね。中でも城善建設株式会社は、たくさんの賞も受賞されていますよね。

はい、ありがたいことに賞をいただきました。2004年から4年連続「工務店のアカデミー賞」、2013年に「アントレプレナー大賞」もいただきました。アントレプレナー大賞の受賞をきっかけに、「秋の園遊会」にも呼んでいただき、とても光栄でした。
――アントレプレナー賞は、バブル崩壊時に「ローコスト住宅」の事業拡大が大きく評価されたとのことですが、依岡さんはなぜローコスト住宅に着目されたんですか?

理由はとっても簡単です。バブルが崩壊すると、仕事をしている人たちの収入が減ります。そこで、坪単価40万円のローコスト住宅を必要とする人たちが増えると考えたからです。ただ、この事業を拡大する際には、ほぼ全員の社員から反対をされました(笑)。会社にとって利益が少ないローコスト住宅は危険だとみんなに止められたという訳です。しかし、社員の静止を振り切り、事業拡大に踏み切った結果、いちはやく和歌山でこの事業を導入したこともあり、成功に結びつきました。

――今の世の中にとって、何が必要とされているのか‥見極めるのも大変ですね。たくさんの事業の中で大きな成功を収められた依岡さんですが、逆に今までの失敗についても聞いていいですか?

もちろん、今までたくさん失敗してきました。若いころなので、数え切れないほどに(笑)。一番大きな失敗は、土地を買った結果、多額の借金を抱えてしまったことです。バブルが崩壊したとき僕自身29~30歳頃で、今思えば僕のスタートはここからだったと思います。

若いうちは、たくさん失敗するのは仕方がない

――私がもし大きな借金を抱えてしまったら、逃げ出してしまうかもしれません(笑)

そうですよね。僕の周りにも、借金を抱えて苦しんでいる人がたくさんいました。本当に逃げ出したいほどのプレッシャーです。でも、僕は決して逃げないと心に決めていましたし、「やるしかない」と、本当にその一心でした。お金を借りた銀行各社にそれぞれ挨拶に回り、「僕は、借りたものは逃げずに返す」と言い切ってまわりました。返済まで10年程かかりましたが、全て返済しました。

――諦めずに最後までやりきる行動力が本当に凄いです。

たくさん失敗するのは、仕方がないことです。歳を重ねるうちに、自然と失敗も減るものだと僕は考えています。元々は、24歳のときに手持ち資金60万円で起業しました。中古車の販売会社をしていて、お店も、知り合いに無理を言って作ってもらって格安でお借りして、車を販売していました。次第に、車の販売は順調に軌道に乗り、お金ができたので、「一発勝負しよう」と神戸にフランチャイズの店を出しましたが、しばらくして閉店。かけたお金も全てだめになりました。そのフランチャイズがうまくいくのかどうかを見極めることができなかった自分が、何よりだめだったと反省しましたね。

――たくさん失敗したからこそ、今の城善建設やグループ会社の成功があるんですね。

そうですね。たくさん失敗してたくさん学びました。でもこれからもいろいろやっていきたい。今もちょうど取り掛かっている新事業が、「古民家再生事業」です。古民家の古きよき味を生かし、旅館やカフェなどに再利用する事業をやろうとしています。景観をそのままに、今の時代に合うものに変えていくという面白いビジネスですね。これを機に、和歌山はもちろん、全国の古民家再生に目を向け、事業を広めていく予定です。

――依岡さんのビジネスに対するアンテナが広くてビックリしました!お仕事に向ける情熱がすごいですね。

なんといっても、僕の一番の趣味は「仕事」ですからね(笑)。本当に仕事が楽しくてしょうがないんです!

――趣味がお仕事ですか!?

そうです(笑)。もちろん、他にも趣味はありますが、一番はずっと仕事ですね。二番目にゴルフ、三番目に洋服などのオシャレですね。他にも家族で旅行にいくことも。あ、結構たくさんでてくるもんですね(笑)。妻とお互いに、洋服のオシャレが好きなので、夫婦そろって趣味を楽しめるのはいいですね。

地域のために、和歌山が一体になれるものをつくっていきたい

――城善建設は、和歌山のサッカーチーム「ARTERIVO WAKAYAMA(アルテリーヴォ ワカヤマ)」のスポンサーをされていますよね!きっかけはなんだったんですか?

僕がアルテリーヴォと出合ったのは、信濃路の西平都紀子さんが、城善建設の所有しているビルの一部をアルテリーヴォに貸してくださいと話に来られたのが始まりでした。無料で賃りていただいて10年目になります(笑)
今では、選手6人をグループ会社で雇用し、練習をしながら仕事も頑張ってくれています。アルテリーヴォの選手たちがJリーグを目指して純粋に頑張っている姿をいつも見ています。そういう選手のために力になれるなら、と常に考えています。

――依岡さんが、そこまでアルテリーヴォに力を入れる理由とは一体なんですか?

「このサッカーで、街の人をひとつにできれば」と思っているからです。まちおこしというのは、やはり市民が一つにならなければと思うのです。「地域のために、和歌山が一体になれるものを作っていきたい」と考えています。
少し自慢話になりますが(笑)、僕は元々テニスで近畿大会や全国大会などで優勝しています。それほどスポーツが大好きです。だからこそ、試合に負ける悔しさや、一つのスポーツに夢中になって頑張る気持ちが凄くわかるんです。選手の子たちの頑張る姿に胸を打たれますね。
――依岡さんが、アルテリーヴォのいちファンという感じでしょうか!

そうですね!もちろん、公式戦の時は会社を休んで、妻と二人、全て応援に向かいます。社員には、前もって「明日は試合だから会社休むね」と伝えていきます(笑)。

――アルテリーヴォは、段々と力をつけてとても活躍されていると聞いています!

そうなんです。去年の「第51回全国社会人サッカー選手権大会」では、優勝を飾りました。その試合には残念ながら応援にいけなかったのですが、実は選手たちが動画を送ってくれて、「依岡さん!僕たち!優勝しちゃいました~!!!」なんて大きな声で楽しそうに笑う姿を送ってくれたんです。何度見返しても、本当に笑顔になれる動画です。

――依岡さんと選手のみなさんとの関係が本当素敵で、とても感動しました。

ありがとうございます。僕は、仕事で頑張っている若い子を応援するのがすごく好きなんです。「伸びて欲しい」と思う人たちには、自分ができることならなんでもしてあげたいと本当に思います。だから、アルテリーヴォの選手もそうですし、事業などで頑張っている若い子たちも同様に、できることがあれば応援をし続けていきたいです。これからも初心を忘れず、一人では何もできない 常に感謝の気持ちを忘れず走り続けます。

“原点は全て人”  ありがとうございました。


城善建設株式会社>>ホームページはこちら
ASJスタジオ(城善建設株式会社)>>ホームページはこちら
コージーホーム(城善建設株式会社)>>ホームページはこちら

編集後記

今回、弊社社長の豊田が「依岡さんをキラリ☆和歌山人のコーナーで取材して!若手経営者のリーダー的存在でとっても頼れる人だから!」と推薦したことで、依岡さんにお願いして場を設けていただきました。お話を聞いて、どうして依岡さんがとても頼れる兄貴的存在なのか分かった気がします。経営者として、最新情報を得るためにアンテナを張り巡らせ、仕事をとことん楽しむ、ビジネスマンとしてとても格好いいと思いました。そんな依岡さんだからこそ、人が「ついていきたい」と思うのだなと感じました。今後も、新しい事業含め、依岡さんから発信される「まちづくりのパワー」がもっと広がるのを楽しみにしています!

※依岡さんがお持ちのとってもオシャレな携帯ケース♪「アルテリーヴォ オリジナル携帯ケース」は、和歌山県和歌山市十一番丁10 Jamビル5F(アルテリーヴォ事務所)にて、販売しています!