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キラリ☆和歌山人

高木歓恒さん:「阿弥陀寺」の住職 

2014/06/20

今回ご紹介するのは、和歌山市田屋にある「阿弥陀寺」の住職、高木 歓恒さんです。

人と人の距離を縮める為に高木住職が取り組んだ事や、近年若い人がお寺に来る事が
少なくなってきた今だからこそ、大事にして欲しい心持ちなどを伺ってきました。

阿弥陀寺住職 高木歓恒さん
阿弥陀寺住職 高木歓恒さん

阿弥陀寺
阿弥陀寺
「阿弥陀寺」の住職、高木 歓恒さんは
大阪の最南端、岬町に生まれ、
宝樹寺(化石寺)土井歓照上人の
弟子となり、24歳の若さで現・和歌山市田屋の阿弥陀寺住職になったそうです。


県下、市内、地域における講習会活動や
全国の寺院への布教、お説教活動や他にも和歌山刑務所教誨師など様々な場面で活躍されています。

また、著書も出版されており
その中でも「阿弥陀寺発 お浄土行き」
出版された経緯から伺いました。




---こちらの「阿弥陀寺発 お浄土行き」を出版された経緯は?

経緯は「阿弥陀寺発 お浄土行き」のあとがきにもありますが、お檀家さんとの距離を少しでも縮まればと発行を始めた「阿弥陀寺だより」をご縁があって出版者の方の目に留まったのがきっかけです。


---その「阿弥陀寺だより」は現在も毎月発行されてるんですか?

6月(2014年)現在で314号になり、毎月発行しています。


---凄い数ですね。また、例え話があったり、優しい内容になってますね。

説法は比喩であり、例えを持って話す事で分かりやく、また日常の中にも仏様の教えに繋がる物事もあります。お釈迦様の教えでも比喩が使われています。
また、毎号優しいというわけではなく、厳しく難しい話もしっかりあります。


---そうなんですね。出版された「阿弥陀寺発 お浄土行き」は短編で読み易く、途中からでも読めますし、また本のタイトルがユニークですね。ご住職が考えたのですか?

タイトルは出版社の人が決めました。分かりやすいタイトルで面白く、阿弥陀寺のガイドブックのような感じですね。


著書「阿弥陀寺発 お浄土行き」と<br>「阿弥陀寺だより」
著書「阿弥陀寺発 お浄土行き」と
「阿弥陀寺だより」
「阿弥陀寺だより」は檀家さん以外でも阿弥陀寺に来て頂ければ、お渡しできるそうです
「阿弥陀寺だより」は檀家さん以外でも阿弥陀寺に来て頂ければ、お渡しできるそうです
---この「阿弥陀寺発 お浄土行き」を購入する時、残り僅かだったんです。でも、次の日には入荷されていましたよ。表紙も重厚感がありますね。

有り難い話です。表紙は大津で活躍する染織家の方が特別に表紙を飾ってくださり、和の雰囲気ですね。
また、初版予約特典として泉佐野の紙漉き職人の方が作ってくださった栞があります。

そして、ご住職が栞を持ってきて下さり
達筆な文字と筆使いで、栞と著書「阿弥陀寺発 お浄土行き」に快く書いていただきました!
『大慈悲』と『佛心』というお言葉を頂きました!
『大慈悲』と『佛心』というお言葉を頂きました!
和の装いの表紙は是非手にとって、見てください
和の装いの表紙は是非手にとって、見てください
平成の十二神将紙面と手漉き和紙の造形展<br>6月21日~29日まで開催中<br>【会場】上善寺 講堂<br>【土日】10:00~17:00 【平日】13:00~17:00
平成の十二神将紙面と手漉き和紙の造形展
6月21日~29日まで開催中
【会場】上善寺 講堂
【土日】10:00~17:00 【平日】13:00~17:00
---有難うございます!

その栞を作ってくださった方が今度、泉佐野で開催される
平成の十二神将紙面と手漉き和紙の造形展をされるんです。
私も22日と29日に法話に行きます。


---そうなんですね。そういった法話を若い方にも是非聞いてもらいたいと思います。最近の現代人はお寺に馴染みがなくなり、心の持ち方はどういったようにすれば良いのでしょうか?

現代人は、外を見る目は持っているけど自分の心を見る目は持っていない
昔、教えてもらいました。
インターネットでも顔を出さずに覆面で悪口や批判をしたり、車の運転一つでもそう。
自分だと誰かに分からなければいい、と思ってしまっていて人に自分の内を見せなくなってしまっています。
家族が何故仲が良いのか?それは自分をさらけ出しているからです。
本来は人は傷つけてはいけないが、知らず知らずに人傷つけてしまう自分も認める事が大事です。


---最後に、これだけは伝えておきたい事はありますか?

若い人は仏法を嫌わず、阿弥陀寺や説法会に足を運んで欲しいと思います。
また、今後も各地で説法会を行っていきますのでセミナーのような感じで身構えずに
是非、お越しください。


---本日は、有難うございました。



今回、お話を聞かせていただき、お寺というと堅苦しい、難しいといったイメージがありました。そのイメージとは違い、温かい人柄の高木住職に楽しくお話をお伺いでき感銘を受ける事や考えさせられる事ばかりで、「阿弥陀寺だより」と「阿弥陀寺発 お浄土行き」も拝見させて頂き、本当に読み易く、自然と自分の身や心に入ってくるようでした。

仏教だからといって苦手意識を持たずに、まずは説法や著書で触れてみて気持ちや感情、感性を知ったり思い出す事が今の現代人には必要ではないでしょうか。



高木住職、貴重なお話を有難うございました!