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キラリ☆和歌山人

みずのまりもさん:クロマティックアコーディオン奏者

2013/04/19

今回のキラリ☆和歌山人に登場していただくのは、クロマティック アコーディオン プレーヤー みずの まりもさんです。
地元和歌山のイベント会場で演奏することもあるまりもさん。アコーディオン特有の小粋で軽やかな音色にうっとりされた方もいるのでは?

まりもさんが長い年月をかけて作り上げたCDが先日発売になりました。
一曲一曲にこめた想い、アコーディオンの魅力について語ってくださいました!
“まりも色”にこだわって特注したグリーンの<br>アコーディオン。ステキですネ
“まりも色”にこだわって特注したグリーンの
アコーディオン。ステキですネ
大きなグランドピアノが置かれたお部屋。通していただいてびっくり!
あら、なんてかわいい!ここは子ども部屋?

演奏の傍ら、ピアノも教えているまりもさん。
生徒さんは小さなお子さんが多いんです。
「ここの部屋に来るのを楽しみにしてもらいたくって。」
待ち時間も退屈しないようにお部屋はメルヘンチック、おもちゃなどを飾って楽しい空間にしてるんだそうです。

まいぷれ -- まりもさんのアコーディオン、個性的な感じがしますね~。
まりも -- このクロマティックアコーディオンは鍵盤はなくて、合計200個のボタンがついていて、それを操作して演奏する楽器です。
軽快な曲が弾きやすいんです。
鍵盤がついたものよりも軽いので持ち運びも便利。フットワークも軽いのが魅力ですね。

まいぷれ -- どうしてアコーディオンをはじめられたんですか?
まりも -- もともとはピアノを弾いていたんですが、映画の“アメリ”を見た時に映像のインパクトもさながら、使われていたアコーディオンの曲が心に響きました。
自分でアコーディオンで弾いてみたいと思ったのがきっかけです。

ピアノは人と対面して弾くことがありません。でもアコーディオンはお客さんの顔を見ながら演奏することができます。緊張する反面、お客さんとの距離を近く感じることができるのがいいですね。
蛇腹が動くのは見ていても面白いし、退屈させない楽器だと思います。
ピアノ教室の子どもたちのために棚にはお絵かきセットやおもちゃが
子ども向けのイベントには体験用の小さなアコーディオンを持参
収録曲の中にはこのトイピアノの音が入っている作品もあります
まいぷれ -- まりもさんは幼稚園や小学校で演奏会をされていますね。小さいうちに生の音楽に触れるのはとても大事、音楽の楽しさを知るいい機会だと思います。
まりも -- 私も子どもたちを前に演奏するの好きなんですよ。
体を動かして聴いてくれているのを見ると、本当に楽しんで聴いてくれているんだなとうれしくなります。
リクエストをとったり、子どもたちが大好きな曲や知っている曲なら一緒に歌って盛り上がります。
演奏後、体験用のアコーディオンに触ってもらうと、珍しい楽器に興味津々…蛇腹を動かして音が出るととってもうれしそうな顔になって、こちらもうれしくなります。

まいぷれ -- どんな時に曲のインスピレーションが湧いてくるんですか?
まりも -- 曲はリラックスしてるときに生まれることが多いですね。近所を悠々と自転車に乗って走ってる時とか・・・
まいぷれ -- えっ!?パリのアパルトマンひしめく細小路を自転車で・・・とかじゃないんですか?
まりも -- それが意外にも地元の交差点とかだったりして・・・

まいぷれ -- 今回のCD曲はすべてオリジナルの曲なんですね。
まりも -- 今までに書き留めていたものの集大成、とことんまでこだわった力作!
だから、CDアルバム「音楽室」を大切に聴いていただきたいです。
一曲、一曲響き方、聴こえ方が違います。曲の個性が活きるように編集しました。
その音風景を感じてもらいたくて。
「蒼い森」という曲は夜明け前の森の中から眺めた空の色の変化をイメージしたものですが、使われている鳥のさえずりは紀伊風土記の丘で集音しました。
カラスでも雀でもない、どうしても森に暮らす鳥たちの声でないと合わない、と思いました。それも夜明け前の。暗~い中、出かけて行ったんですよ。


アパートのどこかの部屋が“音楽室”で<br>音色が聴こえてくるというストーリーなんです
アパートのどこかの部屋が“音楽室”で
音色が聴こえてくるというストーリーなんです
まいぷれ -- それほど細部までこの“音楽室”に収録された曲にはこだわりが散りばめられているんですね!
まりも -- アコーディオン以外にもこの場所“音楽室”にあるいろんな楽器を使って多重録音しました。
アンデス(笛の音の鍵盤楽器)やトイピアノグロッケン(鉄琴)などいろんな楽器が登場します。

私は普段ソロの奏者。多重録音という作業のため編曲が必要になってしまうなど、表に出てこない苦労があれやこれやと・・・
できあがった曲を聴くとイメージが違っていたり、音の強弱が合っていなかったり・・・

なんていろいろやってるうちにCD制作にかけた時間は1年数か月になっていました。
でもこの時間は必要だったと思います。

やっと、私の「こだわり」「想い」を集めた作品集ができあがりました。

まいぷれ -- これからのまりもさんについて教えてください。
まりも -- ユニットを組んでその方にアコーディオンを弾いてもらい、私はアンデスやトイピアノを演奏、このアルバムの内容をもっと楽しく、再現してみたい、と思っています。

■  編集後記  


今回の取材で“音楽室”にあるいろんな楽器の音を聴かせていただき、私自身楽しませていただきました。

私がまりもさんのアコーディオンの演奏をはじめて聴いたのは子連れでも楽しめる「親子のための演奏会」でした。
小さな子どもがいてはなかなか楽しめることができない生演奏。

お子さんと一緒に自由に聴いてもらっていいんですよ。

まりもさんの優しい言葉がありがたかったです。
 

まりもさんは5月5日(日)ぶらくり丁で開催される雑貨・カフェイベント
「マルシェ・ド・プティパ」で演奏される予定です。
演奏時間は 12:30~ / 14:00~ 各20分の演奏です。
まりもさんが奏でる表現豊かな音色を聴きに出かけてみませんか

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