―歴史ある会社を７代目まで引き継いでいくことは、ご苦労も多く、大変なことですよね。

いやいや、それほど大変ではないですよ。一番大変だったのは初代社長（島村冨次郎）。独自の製造技術を発明、当時としては画期的な髪油を開発したんですから。
ガッツと能力、判断力を兼ね備えた人物だったんですね。
そして、時の運、地理的運もあって商売を立ち上げることができました。その尽力こそがまさに大変だったはず。初代は本当にエライ！と感じます。

―時代とともに開発されていったシマムラの商品。素材にこだわったシマムラさんの化粧品は使い心地の良さが好評ですね。

オリーブも水もこだわりの素材です。
でも私は本来、化粧はしなくてもいいと思うんですね。
シワ一つひとつがその人の人生の深みになり、エネルギーになっているはず。そのままでいいのでは、と思います。

―と言っても誰もが若々しくいたいと思うはずですが・・・

シワも年齢とともに増えていきます。そのスピードを緩めるためにスキンケア商品を使っていただきたいんです。
わが社の化粧品も「その人らしさ」を表現するために、輝かせるために使ってほしいですね。

人間はすごいパワーを秘めているんです。化粧品は細胞の一つ一つに感謝しながら塗ってあげましょう。
そうすれば、本来の肌力も体内から答えてくれるはず。肌は美しく、健やかに育っていきます。

―何気なく、なんとなくケアするのではなく心をこめてスキンケアをするのが大事ってことですね！

自分を美しく見せるために化粧をするのではなく、化粧品をどう使うか、上手に使って自分に磨きをかけることこそが、化粧の意義であり大切なことだと思います。