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近代美術館企画展【もうひとつの世界】

多様な作品を通してつながる、いまこことは違うもうひとつの世界

2021年6月8日(火)から、2021年7月18日(日)までの期間
和歌山県立近代美術館にて企画展が開催されます!

展覧会のテーマは、『いまこことは違うもうひとつの世界とのつながり』。

多様な絵画を通じ、遠い地域や違う時代の人たちのことに思いを馳せ、その考えや価値観に触れること。
またそれらを通して過去や未来の自分に想像を巡らせることで目の前にあっても気づけていない人や場所の大切さ、そして自分自身を改めて見つめ直すきっかけとなることでしょう。

近代美術館に所蔵する多様な名品たち、様々なタッチの絵画が一堂に集まります。

メインビジュアルを飾る、『パウル・クレー』の作品

今回、メインビジュアルとして使用されている作品は、『パウル・クレー』の『綱渡り』という1923年の作品。
独特な作風で知られる彼の名前は、だれもが耳にしたことがあるのではないでしょうか。
彼はスイスに生まれ、ドイツで美術を学び結婚しますが、第一次世界大戦に巻き込まれたほか、ナチス政権の影響による美物批判のため故郷のスイスに亡命し、その地で死去。
亡命直後は創作もはかどらず作品数も激減しますが、旺盛な創作意欲を見せた年の1年間の制作総数は1253点に及びます。

波乱万丈な彼の人生には、感染症の拡大により行動が制限され、息苦しさを覚える今の状況と重なるものがあります。
ただ、その中でも挑戦をつづけたエピソードには私たちも力を貰えませんか?

今回の原画展は『パウル・クレー』をメインとしたものではありませんが、一人の作家、その作品から得られる気づきは大きいものです。

主な出品作品

今回、主な作品として紹介されているのは、古いものでは1910年(石井柏亭 よし町〈東京十二景〉より・画像下から2段目左) から、新しいものでは2019年(田中秀介 古今台頭摩擦・画像左下) まで、様々な時代、作品を鑑賞することができます。

その中で、きっとあなたの求める大切な気づきがあることでしょう。
コロナ渦の今だからこそ、足を運びたい展覧会です。

展覧会について

美術作品は、いまとは異なる時代、こことは違う場所へとつながる扉を開く鍵となります。例えば、いまはいない人が残した作品から、当時の人の思考や社会を知ることができます。また違う国の人が作った作品から、自分とは異なる価値観や知らなかった歴史を知ることもできるでしょう。

遠い地域や違う時代の人たちのことに思いを馳せ、その考えや価値観に触れること。またそれらを通して過去や未来の自分に想像を巡らせることは、目の前にあっても気づけていない人や場所の大切さ、そして自分自身を改めて見つめ直すきっかけとなります。そしてそのことは、身近なところから大きなところまで、この世界をより良くしていくために大切な気づきを与えてくれるはずです。

感染症の拡大により、人と人とが直接つながる方法や、空間の共有に厳しい制限が設けられるなか、多くの人がいまこの世界を生きることに息苦しさを覚えるようになりました。しかし、いままでになかった方法や考え方で、新しい世界が形成されつつあるのも事実です。

この展覧会では、これから生まれる世界が、少しでも新しい可能性に満ちていくよう、主に和歌山県立近代美術館が所蔵する多様な作品を通して、いまこことは違うもうひとつの世界とのつながりを紹介します。(企画展公式本文から引用)

開催概要【EVENT DETAILS】

観覧料

一般 520円(410円)
大学生 300円(260円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、65歳以上の方、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料

お問い合わせ

会期  2021年6月8日(火)~2021年7月18日(日)

会場  和歌山県立近代美術館 展示室 2階展示室

住所 和歌山県和歌山市吹上1-4-14


時間 9:30~17:00(最終入場時間 16:30)

休館日 月曜日

同時開催

常設展 「コレクション展2021-春 特集 うちのなかから」 2021年4月24日(土)~7月4日(日)

常設展 「コレクション展2021-夏 なつやすみの美術館11 野田裕示「集まる庭」」 2021年7月17日(土)~9月26日(日)