地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、和歌山の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

和歌山の地域情報サイト「まいぷれ」和歌山市

イチオシ情報

【初代藩主・頼宣公が食した、茶室でいただく紀州徳川家献上料理】

和歌山市を満喫する様々な体験プラン。風情ある茶室でゆったり豪華な料理を頂く、非日常を堪能しませんか?

【初代藩主・頼宣公が食した、茶室でいただく紀州徳川家献上料理】

体験内容。

紀州徳川入国400年を記念して、数百年の時を経て蘇った『初代紀州藩主、徳川頼宣公に献上された料理』。
歴史書に記載されていた献立を元に、現代に合うようにアレンジを加えて再現された「献上料理」を風情溢れる茶室で頂きます。

「徳川家献上料理」とは?

徳川家の菩提寺である長保寺(海南市下津町)で、紀州藩の古い歴史書『南紀徳川史』が発見されました。
それによると、初代藩主・頼宣公が伊勢に鷹狩りに出掛けた際、殿様だけが召し上がった特別な料理があったといいます。

完成までのストーリー。

「高貴な人だけが食した献上料理を現代に蘇らせてみたい」という想いから、復刻プロジェクトが発足。
約60種類に及ぶ献立は、「煮物、焼物」といった簡単な記載しかなく、具体的な味付けや調理方法は記されていませんでした。
そこで、200回近くもの会議と試作を重ね、和食調理人達が試行錯誤を重ねた結果、ようやく納得のいくものが。
おそらく水や塩で煮たり焼いたりするだけの素朴な調理法であったものを、現代人の口に合うようにアレンジを施しています。
苦労の末完成した「献上料理」は2019年、紀州徳川入国400年の節目に合わせてお披露目されました。

料理のこだわり。

・和食調理人が試行錯誤し、現代に合うように作られた珠玉の味。
・徳川の時代に思いを馳せ、地産地消、旬の食材で作り、化学調味料は一切不使用。
・器選び、盛り付け、見た目の美しさにもこだわりあり。 

【御献立】

一、御造里
  加太の鯛、紋甲烏賊、本鮪
  山葵、塩、煎り酒、湯浅醤油

一、御膾
  平目、木耳、大根、人参、蓼

一、杉板焼き
  由良の鰆柚庵焼き、酢橘

一、貝焼き
  帆立、雲丹、海苔

一、鴨、茄子、牛蒡、絹さや、有田山椒

一、足赤海老、菜花

一、法蓮草胡麻和え

一、鮑、焼豆腐、大豆、長芋、木の芽

一、御吸物
  真鯛、椎茸、鶯菜、柚子

一、食事
  蛸と一寸豆の御飯


注)食材は季節により異なります。
 

新鮮なお造りを、塩、湯浅醤油、煎り酒で。
新鮮なお造りを、塩、湯浅醤油、煎り酒で。
爽やかな酸味のなます。
爽やかな酸味のなます。
杉の香りを移すとともに風情を出す「杉板焼き」。<br>
杉の香りを移すとともに風情を出す「杉板焼き」。
濃厚な雲丹と海苔、磯の香りが漂う貝焼き。
濃厚な雲丹と海苔、磯の香りが漂う貝焼き。
とろける茄子と鴨の炊き合わせは袱紗味噌仕立てで。
とろける茄子と鴨の炊き合わせは袱紗味噌仕立てで。
弾力ある和歌山特産の足赤海老。
弾力ある和歌山特産の足赤海老。
甘みのある青菜に胡麻の風味が香ばしい。
甘みのある青菜に胡麻の風味が香ばしい。
時間をかけてじっくり炊いた軟らかな鮑。
時間をかけてじっくり炊いた軟らかな鮑。
鯛の旨味と柚子の風味が合わさった出汁を存分に味わう吸物。
鯛の旨味と柚子の風味が合わさった出汁を存分に味わう吸物。
一粒一粒に味が染みた炊き込みご飯。
一粒一粒に味が染みた炊き込みご飯。

趣きある座敷に落ち着き、料理長から料理について簡単に説明を受けた後、着物姿の「KIYORA」の皆さんが膳を運んで来て下さいました。
造りに始まり、膾に焼物、煮物に吸物と、地元和歌山で水揚げされた海の幸をふんだんに使い、旬の野菜を取り入れた見目麗しい料理の数々に思わず感嘆の声が漏れます。
数百年前から大きく外れることなく、味付けは出汁、塩、砂糖、醤油、味噌などの基本調味料のみ。素材からの旨味が加わり、時に薬味を効かせた料理はどれも個性豊かで滋味深い。
貴重であった醤油の代わりに使われていた「煎り酒」や、元々秋の野焼きで出されていたという「杉板焼き」など古くから受け継がれる調理法、和食料理人の繊細な技法を堪能出来ます。
煎り酒に用いる酒や醤油ももちろん和歌山のもの。大満足の食後には、抹茶と茶菓子まで頂けます。

頼宣公の時代に思いを巡らせ、五感で感じる歴史に舌鼓を打つ。日常から切り離された貴重な体験をしてみませんか*

岡公園茶室について。

和歌山城の南側に位置する岡公園には、会場となる「岡陽軒」を含め三つ茶室があります。風情ある佇まいは一見の価値あり。

「夜雨荘」
徳川家の家老であった三浦長門守の下屋敷跡に保存されていた幕末頃の武家茶室。
「芦鶴庵」
昭和38年に建てられた、パナソニック創設者の松下幸之助氏寄贈の茶室。
「岡陽軒」
昭和42年、「芦鶴庵」の控室として建てられた茶室。

これらの茶室は、本格的な茶会から稽古の場としてまで貸出利用が可能。また、貸出しの無い時は見学も出来るそうです。
※詳しい利用方法や料金については、和歌山城整備企画課までお問い合わせ下さい。

着物で散策オプションも。

『紀州徳川家献上料理』の広報のお手伝いをされている「着物de地域活性プロジェクトKIYORA(きよら)」さん。オプションで着物の着付けをしてくれます。
着物で頂く御膳はさらに格別なもの。和歌山城を散策したり、街歩きを楽しんだりするのもお勧めです。
また、今回の料理を手掛けている「四季の味ちひろ」さんでも献上料理を味わうことが出来ます。どちらの会場もお弁当形式での提供が可能です。

※会場により料金や時間等が異なります。詳細は和歌山市観光協会までお問い合わせ下さい。

□体験価格(税込み):
 会席 12,000円
 弁当 7,000円
 ※価格に含まれるもの(食事、抹茶、茶菓子、会場代)
□予約可能期間:3日前まで
□実施期間・実施回数:通年
□所要時間・開始時間:12:30~15:00
□催行人数:2~10名 (最小/最大)
□貸切対応:可
□集合場所:岡公園茶室「岡陽軒」
  和歌山市岡山丁
□アクセス:バス停「岡山町」下車すぐ
 ※駐車場は周辺有料 P を使用

■問い合わせ先:和歌山市観光協会
■営業時間:9:00~17:00
■ホームページ:http://www.wakayamakanko.com/
■電話番号:077-433-8118
■メールアドレス:mail@wakayamacity.tourist.com