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SDGsをカードゲームで考えよう『SDGs de 地方創生』体験会!

SDGsって何?地方創生って?子育て中のママや学校の先生も参加し、ゲームの中で様々な取り組みを実行!私達のまちがどのように変わるのか、そのためにどんな人たちと繋がることが有効なのか、楽しく体験しました!

突然ですが、みなさんSDGsを知っていますか?
“最近よく聞くけど、よくわからない”、“あのカラフルなロゴは知ってるけど・・・”
そんなみなさんにも体験して頂きたいイベントを取材してきましたよ!

今回は、11月25日に、フォルテワジマ6F 和歌山市地域フロンティアセンターで開催されたNPO法人ホッピング主催のSDGsのイベント、カードゲーム「SDGs de 地方創生」をご紹介します!


自分のことは自分まかせ
でも 地域のことは 他人まかせ?
このゲームに参加すると
自分が起こすアクションで
地域がどう変わっていくかを具体的に体験できます。
そして 現実の世界であなたが
どんなふうに動いたらよいか
ヒントを持ち帰ることができます


それでは、SDGs de 地方創生スタートです!

まずは知っておきたい『SDGs』

SDGs(エスディージーズ)とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。最後のsはGoals(ゴールズ)の略です。

SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標のこと。
17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されているんです。どういう目標があるのでしょうか?一部をご紹介します。
貧困や教育、福祉など日本の私達にも身近な内容ですね。他にも人や国の不平等をなくす、雇用や経済成長、気候変動の具体的な対策、持続可能な消費と生産、海や陸の豊かさを守ろうなど、世界のすべての人が平和で豊かに暮らすための目標が掲げられています。

SDGs de 地方創生の主役は皆さんです!カードゲームで体験しよう!

SDGsの取り組みは、決して他人事ではありません。ただ、たくさんの目標があって、何がどう進んでいくのか、実際に自分たちは何をしたらいいのかがよくわからないと思います。今回ご紹介するカードゲーム「SDGs de 地方創生」は、参加者が行政担当者や一般市民に分かれて、たくさんのプロジェクト達成を目指します。
まずは、今回参加されたみなさんの自己紹介から。
参加者の皆さんは、箕島高等学校の先生方や子育てアプリ制作をされている方、発達障害のお子さん向けアンガ-マネージメントに携わる方、ホッピングのママ講師(R)さん、ホッピングのスタッフさんなど職種はさまざま。
皆さん、今気になっていることを自己紹介の中でお話してくださったのですが
・子ども達の未来がどうなっていくのか
・高校生にSDGsを学ばせたい
・コロナ禍で就職活動にも影響が
・環境問題が心配
・子どもがSDGsに興味を持ち始めている など
色々な思いを持たれているようです。

ファシリテーターは、貫名茜(ぬきなあかね)さんと木野歩さん

SDGs de 地方創生 公認ファシリテーターの認定証と共に微笑む貫名さん。
SDGs de 地方創生 公認ファシリテーターの認定証と共に微笑む貫名さん。
今回のカードゲーム「SDGs de 地方創生」の進行役は、NPO法人ホッピング理事長であり、SDGs de 地方創生 公認ファシリテーターの貫名茜さん、そして和歌山県理学療法士協会事務局勤務で、制服のリユースの活動もされている木野歩さん。
カードゲームに入る前に、貫名さんからSDGsについて、世界の現状、和歌山市の人口減少などのお話がありました。

テーブルごとに沢山のカードが配られました

カードには、「プロジェクトの内容」、「職業」、「資金」が記されていました。
ソーシャルディスタンスの距離感で開催された今回のイベント。
一つのテーブルに2名ずつ6組のグループが出来ました。私は、キャリアブレスユー代表取締役の東さんとコンビを組ませて頂きました。
テーブルごとに「行政」「企業」「一般市民」など立場が違い、それぞれの達成目標が決められています。行政担当者には毎ターン予算が配られ、まちを良くすることをゴールとして提示されます。まちで活動する市民には、一次産業従事者や、まち工場の経営者、一市民など様々な役が与えられます。

会場のみなさんで創る「まち」。

SDGs de 地方創生ゲームではまちの状態は「人口」「経済」「環境」「暮らし」という4つの指標で表されます。何も具体的な対策をしないでいると、人口は徐々に減少をはじめます。
経済はまちの財政に影響を与え、まちに緑が少なかったり、暮らしやすいまちでなければ、様々な施策をしても十分な効果を発揮しません。
20年後も豊かに過ごせるまちとなるのか、それとも残念ながら消滅可能性が高い都市になるのか。それはゲームに参加したプレイヤーひとりひとりの行動によって千変万化します。

今回は、12分を3年として、12年間のまちづくりをしていきます。
会場のみなさんで自分たちの12年間をどう創っていけるのでしょうか?

手持ちのカードを見て進められそうなプロジェクトを選別、予算は?人は?

プロジェクト内容のカードには、達成のために必要な資金や人(職業)が書かれています。
色々なプロジェクトがあるのですが、資金はあっても人がいない、人はいるのに資金がないなど、1つのプロジェクトを達成するのは簡単ではありません・・・。
資金を行政に貸してもらったり、職業カードを他のグループと交換してもらったり。なかなか自分達だけでは達成できないのです。
皆さん積極的に動いて資金調達や人材探しをされています。

プロジェクト達成の報告です。まちが少しずつ変わっていきます。

プロジェクトの内容は、「人口」、「経済」、「環境」、「暮らし」の4つに分けられていて、プロジェクトが達成すると、そのカテゴリーが一つずつ良くなっていきます。
例えば、「保育・教育の無償化」が達成されると、経済がまわる。「若年夫婦向け空き家リノベーション賃貸」が達成されると、暮らしやすくなるという感じです。
ただ、プロジェクトの中には、上の4つにあまり影響を与えないものもあります。それに達成することに必死になっていると、今
どのプロジェクトを優先するべきかを考える余裕がなくなってしまうんです。
自分のグループの目標達成だけを考えると周りが見えなくなるという感じです。

少しずつ他のグループと協力し合うように

時間が進むにつれプロジェクトを達成するのが難しくなってきました。
実際のまちでもそうですが、行政、企業、市民、さまざまな団体で分かれてそれぞれにプロジェクトを進めています。けれどそれぞれの利益だけを考えたり、まわりが見えていなければ、本当の意味での地方創生はできないのではないかと思います。

まちづくりがうまくいかない原因は、「分断」。

そこで、SDGsという考え方が大切になってくるんですね。
「地域はつながっている、自分の幸せと地域の幸せはつながっている」。
そう思えた時、一つ一つのプロジェクトは地域の皆さんみんなのものという意識が芽生えます。

カードゲームの中でも、参加者の皆さんが少しずつ協力し合い、どのチームのプロジェクトかなんて気にせず、一緒にプロジェクト達成していく姿が見られました。

いかがでしたか?カードゲーム『SDGs de地方創生』。
実際にゲームを体験してみると、自分達のまちを豊かにしていくために、一つ一つ目標を達成していくのがどんなに大変か、情報共有や協働が大切かがわかりました。
まだまだ奥が深いSDGs。知らないことがたくさんあります。今後もさまざまな角度でご紹介していけたらと思っています。
まいぷれ和歌山編集部
田中かおり

NPO法人ホッピング

子育てしながらいきいき社会参加!ママ達の家庭から地域、地域から社会へのソフトランディングの支援をしています。 スタッフも子育て中のママで、和歌山の子育て環境をよりよくするための活動をされています!

事業内容
・地域子育て支援拠点事業(ドレミひろば)
・ホッピング登録ママ講師(R)運営
・ホッピング登録ママ講師(R)塾の開催
・子育てイベントの開催
(出張おやこ広場ホッピング、ミニミニテーブルマーケット)
・子育て支援・就労支援講座の開催
・子育てママの再就職支援事業

事務局 【住所】
〒640-8108
和歌山県和歌山市雑賀町58
NPO法人ホッピング

【電話】
073-425-8789(平日9時~15時)