地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、和歌山の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

和歌山の地域情報サイト「まいぷれ」和歌山市

イチオシ情報

殿さま料理で江戸時代にタイムスリップ

紀州徳川家も食べた料理を現代風にアレンジ

”殿さま料理”お披露目会

先日、和歌浦の県公館で行われた『殿さま料理』お披露目会に出席させていただきました。

和歌山の魅力を県内外に発信!”ふるさとは常に微笑む会”の第一弾企画

和歌山の歴史や文化を観光資源とし、地場産業の振興を図ろうと、今年5月に発足された、ふるさとは常に微笑む会。その第一弾として発表されたのが『殿さま料理』です江戸時代に紀州徳川家で食されたであろう料理の献立を調べ、観光振興の起爆剤として県内外に発信しようと動きだし、ホテルの料理人の協力を得て、殿さま料理を現代風に再現。今回、お披露目会に至りました。

”食”で殿さま気分を味わいます

献立表を拝見。牛かまぼこ御飯牛乳鍋など味の想像がつかない斬新な献立もあり、いただく前から胸が高鳴ります。

『牛かまぼこ』って何?…実は

『殿さま料理』は、梅干しや醤油、金山寺味噌、山椒など和歌山の特産品を使っていて、徳川吉宗が、鷹狩りで訪れた神社で出されたという餅と小松菜を使ったすまし汁ありました。白御飯に牛かまぼこ(江戸時代バターは牛かまぼこと呼ばれていたんです。)を乗せ醤油をかけていただく牛かまぼこ御飯は、固形の牛かまぼこと御飯の組み合わせに胸焼けするんじゃないかと、少々抵抗がありましたが、実際いただくと食べやすくおいしかったです。醤油と牛かまぼこの量を自分流に調節することにより、和風になったりと、味の変化を楽しむこともできました。牛かまぼことは、バターのことだったんですね。
牛乳鍋も出汁と牛乳の相性もとてもよく、おいしくいただきました。乳製品は、江戸時代にはすでに存在していたそうで、食を通して歴史も知ることができました。漆器に盛り付けられた『薩摩芋安部川』は、目でも楽しめ、温州みかんもあり、和歌山の魅力を堪能できる内容でした。

こんなところにも”三つ葉葵の家紋”

『殿さま料理』の前にいただいたお抹茶。添えられたお茶菓子をよく見ると、三つ葉葵の家紋が(江戸時代、徳川の三つ葉葵の家紋を使用できたのは紀州、尾張と水戸だけ)。とても紀州らしい!これも観光振興の一品になるのでは!と、感動に浸り、食べるのがもったいないと思いつつ、いただきました。

ニット着物の展示、ファッションショーも

和の装いで、和歌山観光を楽しんでもらい、殿さま料理を味わっていただきたいとお話されていました。

紀州徳川の歴史が残る和歌の浦

今回、お披露目会の会場となったのは、和歌の浦にある県公館。和歌の浦は平成29年に日本遺産に登録され、徳川家康を祀る紀州東照宮や、不老橋など、紀州徳川ゆかりの歴史ある街です。
”不老橋”江戸時代、アーチ型石橋は大変珍しかった。
”不老橋”江戸時代、アーチ型石橋は大変珍しかった。
国指定名勝である和歌の浦に隣接する”県公館”
国指定名勝である和歌の浦に隣接する”県公館”
和歌の神様”玉津島神社”
和歌の神様”玉津島神社”

『殿さま料理』を広めたい

今後はホテルや旅館、料理店などに賛同者を募り協議会を立ち上げ、殿さま料理の定義を決め、レシピの研究を進めていくそうです。お料理をいただいて、現代風に味付けされていたり、和歌山の特産品を使用していたりと、『殿さま料理』で、和歌山を知っていただけるのではないかと思いました。今後、観光の目玉になることを期待しています。