イチオシ情報
2019年11月17日(日)開催、「世界民族祭2019」レポート。
「世界民族祭」に込められた想い。
11月17日、紀美野町にて「世界民族祭2019」が開催されました。
この祭典は、次の3つの目標で構成されています。
「1、和歌山県紀美野町に世界の民族が集まり、芸術・音楽・舞踊・食などを通して、異文化間、世代間の交流を図り、お互いの民族への理解を深めることと、主催する側の日本人としてのアイデンティティを再確認する。
2、祭典によって多くの人をまちに迎えることにより、人口の減少により寂しくなった地域に活気を生み出し、文化芸術の発信が都市部からだけでなく、過疎のまちからでも十分可能であり、地域活性化のひとつのモデルとなる。
3、未来を担うこどもたちが祭典に参加することで、各民族の相互理解で争いのない平和な世界を築くことと、共に力を合わせて何かを創り上げていくことの大切さを学び、こどもたち自らが地球を守り、命を育む環境を守っていくための「生きる力」を身に付ける。」
(※公式HP及びパンフレットより抜粋)
野外ステージでは様々な演目を披露。
暑いくらいの秋晴れの下、会場となる紀美野町文化センターには多くの人達が訪れ、メインステージでは和太鼓に始まり三味線、ポーランド民謡やバリ舞踏などの演目が披露されて、会場内はさらに活気に包まれていました。
メイン司会者のすみたに兄弟による進行で、ステージで様々な演目が繰り広げられます。
海南高校美里分校の生徒による和太鼓。
午後からは特別企画「アフリカの風」と題して、ケニアやモザンピーク在住・出身の演者によるアフリカの伝統音楽を堪能するスペシャルステージも。
(※残念ながら、取材記者の都合によりステージは鑑賞できず…)
学生団体による趣向を凝らした企画ブース、チャリティ販売ブース。
広場を取り囲むように設営された各ブースでは、飲食はもちろん、雑貨やワークショップなど多彩な内容の出店があり賑わいを見せていました。
主にこの祭典の中心となって活動している、学生団体1LDK(りら創造芸術高等学校生徒及び海南高校大成校舎生徒)によるブースでは、高校生達が売り子になって元気な声を響かせていました。
「世界民族祭チャリティグッズ販売」
祭典限定販売の缶バッヂ、トートバッグ、ステッカーの販売。
「世界おむすび旅行」
世界各国の味を具材に、日本の食文化である「おむすび」を体験して味わうコーナー。
「紀美野のパン大集合」
紀美野町にある人気パン屋さんのパンを販売。
ドーシェル、森のパン屋さん、岳人。。。のパンが並んでいました。
「カンボジアチャリティグッズ販売」
売り上げは全額カンボジアの孤児院などに寄付。
「写真映えスポット」
JICA関西のブースにて各国の民族衣装に着替え、パネルの前で記念撮影。
「和ろうそくの販売」
2017年にりら創造芸術学校の生徒によって発見された「ブドウハゼ」の原木。かつて天然記念物にも指定されていた和ろうそくの原料となる木で、再生と普及を目指し、京都の老舗和蝋燭屋と共同開発した和ろうそくを展示販売していました。
世界を味わい、文化に触れるブース。
各国の郷土料理を提供するブースやチャリティグッズを販売するブースが並び、珍しい味を堪能したり異文化に触れたりする事が出来ます。
西アフリカ、セネガル料理のブース。
マレーシア料理のブース。
マレーシアの焼きそば「ミーゴレン」。
マレーシアの焼き鶏「サティ」。
「Tumaini Nyumbani(トゥマイニニュンバーニ)」
ケニア、ナイロビのHIV陽性者であるママ達の手作りサイザルバッグや雑貨を販売し、彼女達の自立・生活支援を行う。
ビーズで作ったカラフルな動物の置物。
民族色豊かなアクセサリー。
「JICA関西」
世界各国の民族衣装を着る体験が出来る。
「友きもの着付け教室」
もちろん、立派な日本の民族衣装、着物の着付けブースも。
イベントでお馴染みのブースも。
もちろん地元のイベントでお馴染みのお店も、たくさん出店されていましたよ。いくつかピックアップしてご紹介します。
「手造りハンバーグの店 櫻井」
イベントでは毎回売り切れ御免、行列のできるハンバーグサンド屋さん。
「あり長水産」
紀伊水道で漁獲される新鮮なしらすの加工・販売。しらす入りラングドシャもあり。
「海南お菓子グループ」
菓子の街・海南を盛り上げるため地元のお菓子屋さんが結集。イベントの開催、限定スイーツの開発など。
「菓子工房アンシャンテ」のクッキー。海南のマスコットキャラクター「海ニャン」のタグ付き。
「3時のかんぶつ屋さん」の祭典限定セット。
「紫香庵」
小学校などで和菓子教室も開催。わらび餅と溶けない葛アイスは必食。
「きりん堂」
売り上げは子ども食堂などの支援へ。子ども達を笑顔にするふわふわの綿菓子。
高校生達の作品展示。
広場に隣接した文化センター内では高校生達の作品が展示され、来場した人たちが見入っていました。
目を引くのは入口の大きなタペストリー。海南高校大成校舎の生徒による作品で、何とこれ折り紙で作られているのです。
階段に描かれた、春夏秋冬を表現した画も見逃せません。
今年で11回目を迎えた「世界民族祭」。地元の子ども達(主に高校生)が主体となって積極的に祭典を企画、参加し、地元はじめ周りの大人達がそれを支える。
そして国籍、民族を問わず子ども達の未来を繋ぐ。この素晴らしい祭典がこれからもずっと開催されることを願って、簡単ですがイベントレポートを括らせて頂きます*
主催:
世界民族祭2019実行委員会共催:
りら創造芸術高等学校
後援:
和歌山県/和歌山県教育委員会/紀美野町/紀美野町教育委員会/紀美野町議会/海南市/海南市教育委員会/りら創造芸術学園後援会