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素敵な地元を映画に活かす! わかやまフィルムコミッションがロケ誘致
映像を通して和歌山をアピールしようと和歌山県ははりきっています!
和歌山県にはきれいな風景、味のある風景、ここにしかない風景がたくさんあります。それらを活かす撮影プランを提案し映像の世界に提供するのが、和歌山県観光振興課内にある(公社)和歌山県観光連盟に設置されているわかやまフィルムコミッションです。
その活動について、わかやまフィルムコミッション事務局の米田彰夫さんにお話を伺いました。
フィルムコミッションの業務についてにこやかに話してくださる米田さん
わかやまフィルムコミッションはいつできた? どうしてできた?
わかやまフィルムコミッションの設立は平成18(2006)年2月です。メディアを利用した観光客誘致を目的に設立されました。
映画やテレビで見た和歌山県のきれいな風景やめずらしい施設を見て、たくさんの人に「自分も行ってみたい」と思ってもらえるよう、実際に来てもらえるよう、積極的に映画やテレビ番組の撮影に協力しています。
わかやまフィルムコミッションはどんなことしてる?
わかやまフィルムコミッションは日常的に次の5つの業務を行っています。
制作会社等へのロケ地の提案
映画やテレビ番組などの制作会社からの「こういう風景を撮りたいのですが、いい撮影地はありますか?」という問い合わせに、県内各地から場所を選び「この場所はどうですか?」と提案をするという仕事です。
和歌山県でのロケハンやロケのアテンド
「ロケハン」とは「ロケーションハンティング」、適した撮影地を探すことです。ロケハンをしてロケに適した場所を選び出し、それからロケが行われます。ロケハン・ロケともにわかやまフィルムコミッションは同伴・案内など、撮影隊の世話をします。
都内制作会社への営業活動
東京都内には制作会社がたくさんあります。問い合わせを待つだけではなく、「和歌山にはこのような場所があります、撮影に来ませんか?」と各制作会社に向けて積極的に営業をかけます。
和歌山県庁内にある観光振興課。わかやまフィルムコミッションはこの中にあります
JFCロケ地フェアでのPR活動
「JFC」とは「ジャパン・フィルムコミッション」。国内のフィルムコミッションのまとめ役のような団体です。JFCが年に一度、国内各地のフィルムコミッションが集まって、ロケ地を探す制作会社とのマッチングを図るイベントを開催します。それがロケ地フェアです。わかやまフィルムコミッションも毎年これに参加します。
ロケ地の検索サイトを運営
わかやまフィルムコミッションwebサイトでは和歌山県の年間行事や撮影実績の紹介などのほかに、ロケのデータベースを常設。誰でも和歌山県内の風景や建物、施設など望みの撮影対象を探せるようになっています。
わかやまフィルムコミッションwebサイトhttp://www.wakayama-fc.jp/ わかやまフィルムコミッションの特徴
先の項で述べたような業務はおそらくほかのフィルムコミッションで似たことをしているでしょう。わかやまフィルムコミッションではさらに「ことの大小問いません」といった感じで、対応するのは制作「会社」だけではありません。
たとえば、学校の映画部や個人のYouTuberがロケ地を求めてアクセスしても、撮影内容が公序良俗に反するものでない限り、わかやまフィルムコミッションは制作会社同様に対応します。学生制作の映像作品やインターネット動画から和歌山の風景が広く知られるようになるかも?
和歌山でどんどん撮影してほしい!
これからのわかやまフィルムコミッション
正直なところ、和歌山県内での撮影実績は多いとはまだまだ言えません。もっとたくさん和歌山で撮影してもらえるようにしたいと米田さんは仰っています。
たくさんのスクリーンやテレビに和歌山が映り、多くの人たちの目にとまって、「あそこに行きたい」と実際に訪れてもらえるよう、日々がんばっています。
そのように県外の人たちにアピールするだけでなく、県内に在住・勤務している人たちにも、自分たちが住んでいる土地の魅力を再発見・再確認してほしいとのことです。
また、実写映画だけでなく、アニメーションにも注目していいます。
アニメファンはお気に入りの作品に登場する土地へ実際に赴く「聖地巡礼」たびたび行いますし、最近では実在の土地がそのまま舞台となる作品も増えています。アニメーションの舞台となったことで訪れる人が増えた例も実際にあります。
和歌山も「巡礼」に来てもらえるようなアニメーション作品の舞台にしてもらえたら、と、こういった方面へも誘致を働きかけることを考えているそうです。
今回、取材の対応をしてくださった米田さんは、ロケ先の土地や施設から撮影の許可をもらえるよう交渉を重ねて、「OK」をもらったときはとてもうれしい、と仰っていました。猛暑や厳寒のロケに立ち会うなどのつらい仕事もありますが、うれしいことも多く、仕事の成果が大きいのでがんばれるとのことです。
こうして誘致された和歌山ロケでできた映画をどんどん見て、私たちも地元をアピールしていきましょう!