和歌山市小松原にレッスンスタジオを構える「RIZZ VOICE TRAINING( ライズヴォイストレーニング）」。ここに通うメンバーの発表会＆LIVE「第５回らいず祭」が６月１１日(日)、和歌山市紀三井寺のデサフィナードで開催される。
私は、過去２回らいず祭に足を運んだことがあるが、“発表会”と名前は付いているものの、内容はしっかりとしたLIVE。歌う人が３０名出演するLIVEというだけでも他にはあまりないし、らいず祭ならではの魅力や楽しみがある。

らいず祭の見どころは、何と言ってもメンバーそれぞれの持ち味を活かした幅広い選曲。
歌う曲は基本自分で選ぶそうだが、歌う人の現状より少しチャレンジできる曲、いつもとは少し違うスタイルの曲を先生が紹介することも。ただ上手に歌うだけではなく、その曲をその人らしく歌えるような選曲を心掛けているので、おのずとさまざまなジャンルがセットリストに並ぶ。メンバー３０名の中で結成されているいくつかのユニットも面白い。
歌う人数やメンバーによって生まれるハーモニーを楽しんでもらいたい。
メンバーの歌声を最大限に引き出す演奏スタイルもバンド、弾き語り、打ち込みが多い曲などはクラブのような演出にと１つのLIVEの中で色々なシーンがあるのも魅力だ。

歌うこともまた、他と同様に楽しいことばかりではない。ステージでの華やかな姿の裏には、地道な努力がある。腹式呼吸や発声など、取材の際に私も少し体験させてもらったが、曲の練習をするまでに1時間ぐらいは「歌うための準備」をする。本当の自分の声を響かせるためにはこの基礎がなければ成り立たない事をメンバーは十分わかっている。もしかしたら1人だとここまで自分に厳しくできないかも知れない、メンバーみんなが頑張っている姿がすぐ側にあるから励みになり、刺激にもなる。

「第5回らいず祭」に出演するメンバーは12歳から79歳までと年齢の幅は大きいが、全員共通して「歌うことにハマっている人達」。初めはカラオケを上手に歌いたいぐらいで習い始めたメンバーも、基礎を一から学び、ある時パッと自分が聞いたことのない声が自分から出た。歌うことがどんどん楽しくなる。それと同時にもっとこうしたいという目標もできる。そのための日々の努力。それを1つ1つ乗り越えて、チャレンジしてきたメンバー達がらいず祭で聴かせてくれる歌声、見せるパフォーマンスが今から楽しみだ。