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商店街を街のリビングに。クラフト×暮らふとビールフェス、暮らしとビールの新しい関係

 
7月9日~10日の2日間にわたって、和歌山市のぶらくり丁で開催される第3回クラフト×暮らふとビールフェス。当日をもっと楽しむために、開催の経緯や見どころなどを実行委員のみなさんに聞いてきました!

今回お話を伺ったのは、クラフト×暮らふとビールフェスの実行委員長の小賀善樹さん、そして今回のビールフェスとコラボ開催される「CASH MOB(キャッシュモブ)」の実行委員の林郁絵さんです。


いまクラフトビールがおもしろい? ビールフェスの見どころは…。


----はじめまして、今回はまいぷれ和歌山の取材に応じていただきありがとうございます。早速ですが、クラフト×暮らふとビールフェスについて、まずは簡単に教えていただけますか?

小賀さん:クラフト×暮らふとビールフェスは、いま注目されているクラフトビールのなかでも、関西を中心とするブルワリー(醸造所)に、直接ぶらくり丁に来てもらってビールが飲めるというイベントです。中心市街地が疲弊している現状のなか、商店街を人が集まる場所へと変え、活性化させたいという思いで開催しています。

ぶらくり丁のアーケード下が「和歌山市の市道」であるという点に着目し、あの場を街にとっての「大きなリビング」と捉えて、ソファーを置いたり、映画を見たりする場に変え、料理を食べながら皆でビールを飲めれば楽しいのではないかと思い立ったのが開催のきっかけです。

----なるほど、関西の醸造所が商店街に集まり、2日間限定でビールがいろいろ飲めちゃうイベントなんですね。ところで、そもそも「クラフトビール」ってなんですか?小賀さんの考えるクラフトビールの魅力を教えてください。

小賀さん:そうですね、まずクラフトビールが「手工芸」という点。クラフトビールは職人がこだわって丁寧につくっているビールです。そして「小規模な醸造所」で作っている点ですね。そもそもビールのスタイルは100以上あるんですが、日本の流通では大手ビールメーカーがつくる2~3種類が主流です(※編集部注:ビールは醸造方法や原材料などによって、ラガー、エールなど細かく分類されている)。クラフトビールは小規模ゆえに「クラフトビールにしか出来ない臨機応変なスタイル」が可能になっていて、それがクラフトビールの大きな特徴になっています。


----ビールにもいろいろ種類があるんですね。ちなみに、ホームページを拝見したときに気になったのですが、「出店ブルワリー」の「ブルワリー」という言葉がわからなくて…(笑)

小賀さん:「醸造所」を英語で「ブルワリー」と言います(笑)

----英語だったんですね…英語が苦手でお恥ずかしい(笑)。今回たくさんのブルワリーさんが参加されると思うのですが、どのように集められたのですか?

小賀さん:去年はすべて僕が声をかけて出店のお願いに回りましたが、今年は紹介でお話をつないでいただいたり、実行委員が熱意でお願いしたブルワリーもあります。

たとえば、徳島県上勝町で作られているビールで、全国的にも大変注目されている「RISE&WIN Brewing」さん。少し売り方が変わっていて、ビールを量り売りしてるんです。柚子などの柑橘系の皮を再利用したりと、味も特徴的です。そんなRISE&WIN Brewingさんを今年このイベントに呼んできてくれたのが、今回から実行委員会に入ってくれた宮田さんです。実行委員はやはりビール好きが集まってますが、なかでも宮田さんは「私、RISE&WIN Brewingさんを呼んできます!だから実行委員会に入れてください!」と猛烈にアピールしてくれて、実際彼女が呼んできてくれたんですよ!凄いですよね(笑)

他にも、國乃長ビールさんはナギサビールさんからの推薦。道頓堀地ビールさんは、大阪のクラフトビアライブなどを企画している方と一緒に飲む機会があり、そこでお話をしたことがきっかけで紹介していただきました。まるで「わらしべ長者」のように、つながりの輪がどんどん広がっていって、これだけのブルワリーさんにご参加いただくことができました。

----3回目ということで、輪が広がってきているんですね。出店ブルワリー以外にも、今回のビールフェスの見どころはありますか?

小賀さん:まず、2日間にわたって開催するのは今年がはじめての試みです。それぞれの日に特別なコラボイベントがあります。1日目は、集団でお買い物するイベント「CASH MOB(キャッシュモブ)」、2日目は毎月第2日曜日にぶらくり丁で定期開催されているまちなかマーケットの「ポポロハスマーケット」、そして他にも「kisssh-kissssssh映画祭」とのコラボによる映画上映などの企画もありますので、ぜひ注目してもらいたいです。街のためにイベントをバラバラにするのではなく、同じマインドを持っている人たちと一緒にやりたいという思いがあり、コラボする企画が今回実現したんです。

2015年8月に開催したクラフト×暮らふとビールフェスの様子
2015年8月に開催したクラフト×暮らふとビールフェスの様子

なぜぶらくり丁だったのか? 開催の経緯と今後の目標について


----さきほど「商店街を人が集まる場に」というお話があったと思うのですが、和歌山の数ある場所のなかでも、なぜぶらくり丁で開催することになったのでしょうか?

小賀さん:もともと実行委員会の初期メンバーは「リノベーションスクール@和歌山」に参加していたメンバーなんです(※編集部注:リノベーションスクールとは、市内の遊休不動産の新たな活用方法を、スクール形式で学びながら議論する3日間のセミナー)。そのときに与えられた案件が「ぶらくり丁」だったことがきっかけで、このイベント企画が動いています。

クラフトビールとつなげたのは、まず僕がビール好きというのが一番の理由なのですが(笑)、そもそもリノベーションスクールのなかで「ナイトマーケットをしてみたい」という案が出たことと、自分がソファーでくつろぎながらビールを飲んでいたときに「これを大きい規模でやってみたら面白いんじゃないか?!」と思い立ったのがきっかけです。みんながぶらくり丁をリビングのように使って、楽しんでくれたら盛り上がるんじゃないか、と思いました。
さらに、いっそのこと映画も見たいということで、加太で毎年開かれている「kisssh-kissssssh映画祭」の小川さんに声をおかけした結果、4メートル四方の巨大スクリーンでの映画上映も実現できそうです。

----商店街で映画上映なんておもしろいですね!クラフト×暮らふとビールフェスが今後の活動で目指す先について教えてください。いったいどこに向かっているんですか?

ぶらくり丁を活性化したい、和歌山をより良い場所にしたいと思っています。たとえば建築士をさらにメンバーに加え、もっと空間を生かして賑わいをもたらせていけたらと考えています。
また、今回出店ブルワリーは県を越えてますし、フードを提供する出店飲食店も市内だけじゃなく海南市の方からも集まってくれています。そういった製造者の方々とお客様が実際に顔を合わせて買い物をしてもらえるような関係性を、イベントを通じてつくっていきたいと考えています。

どうやったらビールが飲める? ビールフェスの仕組みについて。


----ところで、クラフト×暮らふとビールフェスでは前売り券なども販売していると聞いたのですが、実際の購入や参加方法、当日の仕組みなどについて教えて下さい。

小賀さん:前売り券は出店店舗を中心に市内各所で販売しています(詳しくは、クラフト×暮らふとビールフェスのFacebookページをご確認ください)。前売り券をお持ちでないお客様には、会場内にある2箇所の受付で「当日券」の購入をお願いしています。

<ルール>
・会場受付にてオリジナルプラカップ1個50円を別途購入して頂きます。
・「当日券」はバラ売りにて1枚(200円分)ずつ販売しています。
・ビールとフードはチケット制で、現金での購入はできません。
・ビールは1杯400円。ご購入の際はチケット2枚が最低必要です。
・フードは200円・400円・600円など、200円の倍数の値段で販売しています。必要な分のチケットと交換してお買い求めください。


<オリジナルTシャツ>
今年クラフト×暮らふとビールフェスでは、出店ブルワリーさんとお客様を更に近づける為、オリジナルTシャツを買って頂いた方には、ブルワリーさんからサインを貰える交流の場を作っているので、是非参加してください。

・1枚2500円(当日の購入も可能)
お気軽にお近くのスタッフまでお声掛けください。


日本では和歌山が初?! キャッシュモブってどんなイベント?


----それではここからは、クラフト×暮らふとビールフェスの1日目に開催される「CASH MOB(キャッシュモブ)」についてお聞きします。まず、キャッシュモブってなんですか?「フラッシュモブ」なら聞いたことがあるのですが…。

林さん:まちなかなどで、唐突に一斉に何かパフォーマンスをするのがフラッシュモブなのですが、キャッシュモブでは、SNSで呼びかけてたくさんの人が同じ時間、同じ場所に集まって一斉に「買い物」をします。地元の支援につながるということで、売り上げに悩むアメリカの小規模商店街などでスタートしたのが、キャッシュモブのそもそもの始まりです。
和歌山では、「Team 3℃(チームサンドシー)」という地域活性化団体がキャッシュモブを開催してきました。Team 3℃は、和歌山でキャッシュモブをすでに4回開催しています。今回はコラボ企画ということで、3℃のみなさんにはアドバイザーとして協力をしてもらいながら、ビールフェスの実行委員のみんなで開催する形となりました。

----すでに和歌山で4回も開催されているんですね。今回どうしてビールフェスでキャッシュモブをすることになったのですか?

林さん:実際に私もキャッシュモブに参加して、「こんな場所にこんなお店があったのか!」と気づかされることがとても多かったんです。商店街って普段はなかなか行かないけれど、キャッシュモブで商店街に足を運んで顔を見て物を買えるおもしろさや、スーパーマーケットにはない楽しさを感じました。
それに、実際に入ってみたらクセのあるお店が見つかったりして、それがまたおもしろくて。商店街自体あまり知る機会がなかったのですが、キャッシュモブをすることで商店街っておもしろいお店が多いんだと気づくきっかけになりました。
今回のビールフェスでも、「おもしろいし、地域活性化だし、これいいじゃん!(笑)」って思って。そういうつながりでお話が進みました。

----まさに「同じマインド」の人たちがつながったわけですね。それでは、キャッシュモブの参加方法について教えてください。

林さん:参加するには、当日クラフト×暮らふとビールフェスの受付で申込みをお願いします。時間は3部に分かれていて、途中参加・途中退場も自由です。今回参加してくださった方で、キャッシュモブのなかで1500円以上お買い上げいただいた方は、クラフトビールフェスのほうでビール一杯無料になるのでお得です!ぜひ気軽に来てもらって、楽しんでもらえるように考えています。
チーム3℃としては、7月30日(土)にvo.5の開催を予定しています。場所は屋形通りです。ぜひチェックしてみてください。

クラフトビールを飲んで、ビールに合うフードを食べて、商店街やマーケットでお買い物をして、映画を見て…。7月9日、10日は普段味わえない体験が盛りだくさんですね。小賀さん、林さん、ありがとうございました!
 

Information

クラフト×暮らふとビールフェス - Craft x Craft Beer Fes 詳細

ホームページ
Facebook

開催場所:中・東ぶらくり丁商店街
開催時間:9日 14:00~21:00  10日 11:00~18:00
お問い合わせ先:BLAP実行委員会 info@blap-wakayama.org


Craft×暮らふと Beer Fes vol.3 × Team3°C 詳細

Facebook

開催場所:ぶらくり丁・中ぶらくり丁・東ぶらくり丁
開催時間:9日14:00 フェス開始と同時にキャッシュモブの案内をします。
定員:50人

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