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子育て支援情報

保健師さんのおはなし(1)「梅雨の食べ物や乳幼児の注意すべき食べ物」(ほっとルームぐるんぱ)

1歳未満の子どもに気を付けたい食べ物や、梅雨時に気になる食中毒など知っているつもりで知らないことがいっぱいありました!!

こんにちは、日頃からお母さん方はお子さんの食事についていろいろ気をつけたり悩んだりされていると思いますが、梅雨時期は1年のうちでも食中毒や感染症などにかかりやすい時期。
今回は、6月14日(水)ほっとルーム ぐるんぱで開催された「保健師さんのおはなし」から、1歳未満の子どもに食べさせてはいけない食材食物アレルギー食中毒予防誤飲などについてご紹介します。
ママが知っているだけで予防できることもあります。お子さんにおいしく安全な食事を与えてあげられるよう一緒にお勉強しましょう!

食べさせてはいけない食材、注意が必要な食材のリスト

1歳未満の赤ちゃんは消化器官が未熟で腸内環境が整っていないため、大人は大丈夫でも食べた食材が原因で中毒を起こしてしまうことがあります。今年に入ってからも、生後6ヵ月の赤ちゃんが蜂蜜の摂取が原因で死亡したというニュースが報じられました。赤ちゃんのお母さんは「与えてはいけないと知らなかった」「体に良いと思ってあげていた」と話していたそうです。
食の安全性について、お母さんが正しい情報を見極め、知っておくことは大切ですね!

はちみつ

はちみつにはボツリヌス菌が含まれている場合があります。全部のはちみつに含まれているわけではありませんが、腸が未熟な乳児期前半の赤ちゃんはボツリヌス菌を吸収してしまい、中毒を起こす恐れが。満1歳までは与えないようにしましょう。ボツリヌス菌」は加熱しても死滅しないので、はちみつ入りビスケットや黒糖パンなどもやめておいたほうがいいです。
【与えるなら】満1歳頃から

お刺身(生魚)

生魚は消化が悪いため、離乳食を完全に卒業してから。細菌感染による食中毒の心配があるので、新鮮なものを与えるようにしましょう。加熱した白身魚は初期からOK。

貝類

貝類は消化が悪く、カキやあさり、はまぐりなどの二枚貝はノロウィルスによる食中毒の心配があるので、新鮮なものを充分に加熱してから食べさせます。火を通すと噛みにくく、窒息することもあるので、急いで食べさせる必要はありません。
【与えるなら】1歳以降

肉類

豚と牛のひき肉は脂肪の少ないものを選び、中期からOK。完了期以降はバラ肉などを食べやすい大きさにちぎって。鶏ささみはよくすりつぶせば初期の後半から食べられますが、モモ肉は脂肪分が多いので、皮を取り除いてすりつぶしたものを中期から。ただし、卵アレルギーがある場合は、鶏肉は遅めにしましょう。肉類はO-157やサルモネラ菌などの心配があるので、子どもには生や半生の状態では与えないでください。
【調理した肉類を与えるなら】7、8ヶ月頃から

エビ・カニ・イカ

消化が悪くアレルギーを起こしやすい食品なので、よく加熱してください。
エビにアレルギーのある子は、サクラエビも要注意。イカは完全に奥歯が生えて、しっかり咀嚼(しゃく)できるようになってからにしましょう。
【与えるなら】1歳半頃から

全卵

アレルギーの心配がなければ、よく加熱した卵黄を中期食後半からスタート。安心できる卵を選ぶようにしてください(1つずつコード番号が付いているような卵)。
【与えるなら】9ヶ月以降

そば

アレルギーの心配がなければ、よくゆでて食べさせてあげましょう。
【与えるなら】2、3歳ごろから

ピーナッツ

1歳を過ぎてから、よくつぶしてピーナッツあえなどに。
ピーナッツのアレルギーもあるので、様子を見ながら食べさせてあげましょう。

ごま

栄養価は高いですが、消化が悪いので、後期食以降にそのままではなくすりつぶしてごまあえなどに。アレルギー体質の子は、ごまにも反応してしまう恐れがあるので、様子を見ながら食べさせてください。
また、ごまアレルギーがある場合は、いちごやキウイの粒にもアレルギー反応を示すこともあります。
【与えるなら】1歳頃から

山いも

アクが強いので、生のまま食べると、大人でも口のまわりが赤くなることがあります。
子どもには刺激が強いので、後期食から火を通して食べさせましょう。
ごはんにとろろをかけると、かまないで飲み込んでしまい、消化が悪くなることがあります。
「よく噛んで飲み込もうね」と教えてあげて。
【与えるなら】1歳頃から△

もち

そしゃく力の発達を見て、よくかみつぶせるようになったら。
のどに詰まらせやすいので、細かく切って、食べている間は絶対に子どもから目を離さないようにしましょう。
【与えるなら】3歳頃から

こんにゃくゼリー

スルッと飲み込めてしまうこんにゃくゼリー。のどを詰まらせると危険なので、細かく切ってあげましょう。普通のゼリーなら1歳以降につぶして。
今回は、子ども達の年齢や成長、発達によって食べさせないほうがいい食材や、注意が必要な食材をご紹介しました。
お料理のバリエーションで使おうと思うこともあるかも知れませんが、窒息の恐れのある食材は特に無理に使う必要はありません。
また、そば、甲殻類、ピーナッツは、アレルギーの症状が強く出る食材なので注意してあげてください。
お子さんやご家族の健康・安全を第一に、美味しい食事作りがんばりましょうね!!

次回は、食品による子どもの窒息、誤飲、対処法や食中毒予防のポイントなどをご紹介します。


和歌山市西保健センター(河西ほほえみセンター内)

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【電話】073-455-4181
【FAX】073-453-8644
【開館時間】8:30~17:15
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