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子育て支援情報

「防災について」(子育て支援センターこじか育児講座)

いざという時わが子を守らなければいけないママ達の防災意識、低下していませんか?

6月6日(火)、海南市子育て支援センターこじかで育児講座「防災について」が開催されました。防災についてお話してくださったのは、海南市総務部 危機管理課の西谷さんと角田さん。
子育て支援センターこじかが所在する下津町は、沿岸部を中心に津波災害警戒区域にも指定されている場所。もし今、南海トラフ巨大地震による津波が来たらみなさんはどうやってお子さんと自分自身を守りますか?

参加者5組…。津波災害警戒区域のママ達でも防災意識が下がっているのでしょうか?

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあります。私自身、東日本大震災や熊本地震が起きた頃、次は“南海トラフが来るんじゃないか・・・“と怖くていろいろな情報を集めたり、防災グッズを用意したりしました。でも最近は”防災についてあまり考えていないなぁ”とこの育児講座に参加して感じることができました。
”津波や地震が来たらどうしよう・・・”と思うことはときどきあっても、以前のような防災意識がなくなっているような気がします。
もちろん、常に防災について勉強しているパパやママもいらっしゃるので、一概には言えませんが、今回の育児講座「防災について」の参加がたった5組だけだったことからも「ママ達の防災意識が下がっているのでは?」と思ってしまいました。

ハザードマップで避難場所を確認したり、写真や動画で過去の災害の恐ろしさを再確認しました。

海南市は、過去に昭和南海地震(昭和21年12月21日、午前4時20分発生)で紀勢本線より西の市街地が全域浸水した経験があります。現在子育て中のママ達が生まれる何十年も前のことですが、自分達が住む同じ場所で実際に起こった災害ですから知っておくべきですね。
それから、東日本大震災で起こったあの大きな津波を動画で再確認しました。
車や家がどーっと流されていく様子は、現実として受け止め難いものがありました。

「下津地区の津波ハザードマップ」。沿岸部を中心に津波の浸水深2m~5mの赤とピンク。
「海南地区のハザードマップ」。私の子ども達が通う保育所や学校も津波災害警戒区域に入っています・・・。
海南市から配布されている「地震・津波ハザードマップ」。地図には、避難場所や県緊急輸送ルートなども記されている。
地震や津波の基礎知識などがわかる冊子も付いている。

子どもと一緒にどこに避難すればいいの?今決めている「避難場所」は本当に安全?

いざという時、小さい子どもと一緒に避難する場所を家族で話し合って決めていますか?
参加しているママの中には、「避難場所より自宅のほうが高い位置にあるから、家に居たほうがいいのかな?」、「引越ししてきたばかりで、避難場所を決めていない」という方もいました。自分一人ならまだ身軽ですが、子どもを連れて避難するのは大変です。
できるだけ近くて安全な場所を探しておかないといけませんね。あと、避難が長引くと場所によっては気温や天候などで体調を崩してしまったり、救援物資が届くのが遅い、屋根がない、携帯やスマホがまったく通じない、知っている人がいなくて協力し合えないなど様々な問題が出てきます。定期的に避難場所や避難ルートの見直しをしておきたいですね。

子育て支援センターこじかの小谷先生が実際に用意している避難グッズを紹介してくださいました。

「防災」を意識しないといけないことはわかっていても、ピンとこない人もたくさんいると思います。けれど、いつか来る大きな地震や津波の時にママは、自分自身、家族、何より子ども達を守らなければいけません。今は、とにかくできる備えをしておきましょう。
子育て支援センターの小谷先生がお家から実際に準備している避難リュックを持ってきてくださいました。その中で、紹介してくださった「ダンボールの組み立て簡易トイレ」。中にビニール袋と凝固剤を入れて使用するそうです。これなら子ども達も嫌がらずにトイレできそうですね。他には、ときどきチェックしておかないと、保存食の賞味期限切れのものがけっこうあったと。紙袋に入った非常食を見せてくださいました。
避難リュックとダンボールの簡易トイレ(写真左の白い箱)。
紙袋に賞味期限切れの保存食がたくさん。みなさんもチェックしてみてください。

みんなで、水やお湯でできるご飯の試食をしました!おかゆもできるので離乳食のお子さんにも♪

最後に、先生方が水で作るご飯を用意してくださいました。保存食のごはんもいろいろなものが出ていますね。これは、「マジックライス」と言って、熱湯なら15分、水で作る場合は60分で炊きたての状態に戻る優れもの。この日は「わかめご飯」と「梅じゃこご飯」をみんなで試食しました!種類は他にも白米・青菜・五目・ドライカレー・えびピラフなどがあって、1袋だいたい300円前後。ママ達も「非常時にこれが食べれたらうれしい」「おかゆや雑炊も作れるから助かる」と好評でした。子ども達もたくさん食べていましたよ!
子ども達も興味津々。
中に「ごはん」と「おかゆ」の水の量が書いてあるので便利です。
子育て支援センターこじかは、毎月保育所の避難訓練に参加しています。
子ども達は防災頭巾をかぶって訓練します。
毎月の日程は、子育て支援センタースケジュールをご覧ください。
◆◆◆取材後記◆◆◆
今回の育児講座「防災について」は、参加者は少なかったものの、地震や津波、避難場所、避難グッズなどの再確認ができ、最近少なくなった「防災についてママ同士で話す」きっかけにもなった。ぜひ、定期的に開催して頂きたい。次回は、もう一歩「子育て中のママ向け」の内容だといいと思う。 1人の子どもも津波や地震の犠牲にならないよう、みんなで勉強していけたらと思う。              
               


  

こちらも参考に!!「ママ向け防災記事」まとめ

今まで和歌山各地で開催された子育て中のまま向けの防災講座や、体験などの記事をまとめました。
ぜひ、参考にしてくださいね!

ドレミひろば「育児に役立つ防災を学び、考える」

つどいの広場ぐるんぱ「防災を考えようの会」

津波・地震・・・子どもと避難する準備できてますか?