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キラリ☆和歌山人

国を越えても言葉がなくても音楽は感動できる! 

ヴァイオリニスト 寺下真理子さん

2019/08/26

今回は和歌山県出身で、現在(株)オスカープロモーションに所属し、日本全国さらには台湾など海外でもコンサートを行いながら、テレビ出演など活躍の場を広げ、音楽の魅力や感動を伝えている、ヴァイオリニストの寺下真理子さんに取材してきました!

ヴァイオリンを始めたきっかけは祖父母からのプレゼント!

------5歳からヴァイオリンを始められたとのことですが、そもそものきっかけって何ですか?

寺下さん:祖父母から4歳の誕生日のときにヴァイオリンをプレゼントしてもらったのがきっかけです。もともと音楽はすごく好きだったので毎日弾いてました。


------ヴァイオリンのプロになろうと意識しだしたのはいつからですか?

寺下さん:小学校の低学年からプロになろうとは考えていました。音楽家になるには、若いうちから良い環境で音楽漬けの日々を送りたいと思っていたので、高校で東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校に進学しました。



プロのヴァイオリニストが毎日行うトレーニングとは…?

------毎日どのくらいの時間練習しているのですか?

寺下さん:ほぼ毎日弾いています。学生時代は、1日に8~10時間ぐらい練習してました。今でも少なくとも3時間は練習していますが、コンサート前になると、一日中練習することも多いです。。小さい頃から学生のころまでは、がむしゃらに沢山練習してきましたが、今は何をどういう風に練習するかだったり、目標を決めて効率よく練習するようにしています。


------寺下さんの進学した学校には、プロを目指している人が周りに多い環境で、日々プレッシャーやオーディションがあり、精神的な気持ちをコントロールしなければいけない場面が多くあると思います。寺下さんが普段から行うメンタルトレーニングの内容を教えてください。

寺下さん:普段から感情を乱さないことです。「あっミスした!」と焦らないようにするために、常に冷静にいることを心がけています。うまくいかなかった事を気にしてしまうと、その後の演奏が良いものではなくなってしまいます。コンサートによっては、プレッシャーが大きくのしかかり、緊張に負けそうになる時もあります。舞台上で何が起きても、瞬時に負の感情を切り捨て、本来の自分の演奏に集中していけるように、普段から物事を冷静に見る事や、集中力を高める訓練をしています。それは、とても役に立っているように思います。

日本と台湾で反応が違った!

------国内外問わず演奏会を開催されていますが、お客さんの反応は地域によって違いますか?

寺下さん:台湾での演奏会に来ていただいたお客さんはリアクションが大きかったのが印象的でした。演奏後の拍手だけでなく、それにプラスして「ヒューヒュー!」とか「真理子~!」っていうアイドルみたいな声援が送られてくる時があるんです。それで、時々自分は”あれ?私何者だったっけ?”ってなる時があります。

ブルッフの作品が好き!

------寺下さんにとっての思い出の曲はなんですか?

寺下さん:私自身ブルッフという作曲家の作品が好きで、その中でも『ヴァイオリン協奏曲』や『スコットランド幻想』が好きです。自分の大好きなブルッフの作品をオーケストラと共に演奏できた時は、なんとも特別で幸せな瞬間だったので思い出に残っています。

寺下さんのプライベートに注目!

------プライベートの時はクラッシックの曲以外の音楽も聴かれますか?

寺下さん:聴きますよ!洋楽が好きで、アリアナグランデやエドシーラン、ビヨンセもよく聴きます。


------和歌山に帰ってきた時はどう過ごしていますか?

寺下さん:親友と一緒に和歌山の美味しいお店に行きます。最近行った有田の『Harb+Cafe(ハーブプラスカフェ)』美味しかったです!あと、和歌山ならではの自然の景色を見に行くことも毎回楽しみにしていて、特に雑賀崎の雰囲気が気に入っています。

今後の活動について

------今後チャレンジしようと思っている活動はありますか?

寺下さん:アジアでツアーをしようと考えています。CDももっと出したいですね。私自身合唱が好きなので、合唱とヴァイオリンとピアノで楽しんでもらえるようなスタイルでも考えています。アジアは結構合唱が盛んなので、その国の合唱団の子ども達とコラボしてコンサートが出来たらいいなと思っています。音楽は、国を越えても言葉がなくても感動できます。地域と音楽を作り上げることで感動が生まれてほしいのと、同時に地域貢献のようなこともしたいというのが私の夢です。


------最後に...!9月と10月に和歌山でコンサートを開かれるそうですね!どういった曲を演奏されるのですか?


寺下さん:9月に行うコンサートは、ポップス系の誰もが聞きなじみのある曲をたくさん演奏します。ぜひ、ヴァイオリンや音楽に少しでも興味がある方にはぜひ聴きに来て頂きたいです。いろんな方に楽しんでもらえるようなプログラムになっています。10月のコンサートは、9月とは雰囲気がものすごく変わり、クラシックの曲をメインに演奏します。クラシックと言われて”曲を知っていなくても大丈夫なのかな...”や、”かしこまって聴くもの...”と思われがちですが、実はまったくそんなことはありません!意外と皆さんの身の回りでクラシックの曲が使われているので、曲名が分からなくても、聴いたら”あっ、この曲か!”となると思います。クラシックをもっと皆さんに気軽に聴いてもらい、感動していただけるように演奏しますので、ぜひお時間がある方は聴きに来てください!
◆◆◆取材後記◆◆◆
今回取材させてもらって、私自身現役で吹奏楽を続けているので寺下さんの音楽への熱い思いや言葉を聞いて、心に刺さる部分が多くありました。メンタルトレーニングのことについても個人的にとても勉強になりましたし、楽器をしていない人にもためになる話だと思います。寺下さんの『心は熱く頭は冷静』な姿勢を私も常に持っておこうと思いました。寺下さんが和歌山で演奏されることや、プロの生演奏を聴くことができることはとても貴重な機会です。皆さんぜひコンサートへ行きましょう!