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キラリ☆和歌山人

和歌山から始まる新しいムーブメント、買い物で地域活性化「キャッシュモブ」

Team 3℃副代表・PETERSOX代表 岡崎大輔さん

2016/07/26

和歌山でキラリと輝く活動をされている方を紹介する「キラリ☆和歌山人」。今回は、和歌山の若手経営者団体「Team 3℃」副代表で、「キャッシュモブ」という地域活性化活動を日本ではじめてスタートさせた、「Mr.おかっち」こと岡崎大輔さんを取材してきました。

150人が一斉に買い物する地域活性化イベント、「キャッシュモブ」とは?

――早速ですが、7月にぶらくり丁で開催された「クラフト×暮らふとビールフェス」で「キャッシュモブ」が話題に上りました。キャッシュモブとはどういう活動ですか?

岡崎さん:キャッシュモブのキャッシュは「お金」、モブは「群衆」という意味です。地元のお店を支援するためにSNSなどを通じて人が集まり、お店で一斉に買い物をするんです。よく耳にする「フラッシュモブ」はパフォーマンスですが、キャッシュモブは、そのお買い物版ですね(笑)。

――なるほど、フラッシュモブのお買い物版! 実際キャッシュモブの活動する際には、突然お店に行くって難しいですよね?

そうですね。実際、本当に突然押し寄せるとお店の迷惑になるので、きちんと事前に承諾はいただいています。また、カメラでの撮影許可ももらって、買ったものを写真にとってFacebookなどのSNSで拡散して、二次的広告効果というのも狙っているので、お店の方にも理解していただいて協力を得られて初めて活動しています。
――実際やってみて、お店の反応や反響はどうですか?

参加者1人1店舗で平均10001500円買い物をするので、売上に貢献出来ることや、参加者がみんなマナー良く楽しむことで、「また来てね」「次はいつやるの?」とお店側から声をかけていただくこともあります。他にも、お隣のお店さんがキャッシュモブの様子を見て「次は、私達の所も参加したい」といってくれる場合もありました。
僕らだけ盛り上げても、お店の人に「どうでもいいや」と思われてしまっては意味がなくなってしまうので、好意的にとらえてもらえるとありがたいですね。

――これまでどういった場所で開催されましたか?

第1回、第2回はぶらくり丁商店街。第3回目は、七曲商店街。第4回目は、明光商店街です。第3回目からは「買い物をしたあとに、一つの場所に集まり、その場で買ったものをシェアする」という試みを始めました。バーベキューをしたり、お店に集合して買ったものを見せ合ったりすることで会話が生まれ、自然と人同士の交流が深まるきっかけができました。第4回目の明光商店街の時は、最高人数150人の参加者が集まり、当日は沢山の人に楽しんでいただけました。
――150人!すごいですね。そもそも岡崎さんご自身が、こういった地域活性に貢献するようなプロジェクトに興味をもたれたきっかけはありますか?

僕は昔、マサチューセッツ州のスプリングフィールドというところに3年半留学していたんですが、そこで「バイローカル(BUY LOCAL)」の活動を知ったのがきっかけでした。

キャッシュモブを知るためのキーワード「BUY LOCAL」

――バイローカル…ってなんですか?

地元のものを買う活動の一環で「地産地消」と言ったら分かりやすいでしょうか。アメリカも日本の地方都市と一緒で、ウォルマートなどの大型スーパーやネットショッピングにお客さんを取られてしまっているのが現状です。地元離れする人が非常に増え、荒廃化が進んでいるのをなんとか防げないかと始まったのが「バイローカル(BUY LOCAL)」の活動です。
アメリカの東海岸で若者中心にブームが起きているバイローカルなんですが、僕のホストマザー(編集者注:留学などのホームステイ先の一家の母親を指します)のエイミーが自分の庭で作った作物を玄関先で売っていたのを見て、活動を知りました。

――確かにネットショップは便利なので私もよく利用します。

便利ですよね。でもアメリカは地図で見ても分かるとおり州の面積が広いので、ネットショップなどで注文すると輸送コストの問題であったり、CO2排出による環境破壊の問題があったりします。逆に、地元の商店で買うことでお店が潰れることを防ぎ、地域の失業者を減らすことにもつながるというのがバイローカルの考え方です。

――なるほど、キャッシュモブはバイローカルの考えにもとづいているんですね。

バイローカルの活動について興味が湧いていたとき、YouTubeで見たのが「キャッシュモブ」の動画でした。ある本屋のご主人が病気になり、50年間経営したお店を閉店。奥さんが地元のキャッシュモブチームにお願いして、最後にお店に買いに来てもらうという動画でした。当日は70~80人が集まり、大成功だったようです。それを見て「なんて良い活動なんだろう」と思いました。バイローカル同様、地元のものを地元の人が買う、加えてキャッシュモブは普段足が遠のいてしまいがちだった商店街にもう一度目を向けるきっかけづくりになるんじゃないかと考えました。日本に帰ったときには絶対にやりたいと思いました。
引用元:Worldcrunch(http://www.worldcrunch.com/culture-society/-quot-cash-mobs-quot-go-global-battle-spreads-against-chain-store-dominance/shopping-cash-mob-cashmob-london-twitter-facebook-shop-store/c3s10473/)
引用元:Worldcrunch(http://www.worldcrunch.com/culture-society/-quot-cash-mobs-quot-go-global-battle-spreads-against-chain-store-dominance/shopping-cash-mob-cashmob-london-twitter-facebook-shop-store/c3s10473/)

世界13カ国のインターナショナルキャッシュモブの認定チームに。

――それを日本、それも和歌山で実現されたんですね。

キャッシュモブは、全世界13カ国36組のチームが「インターナショナルキャッシュモブ」で認定されて、活動しています。日本で認定を受けているのは、僕たちのTeam 3℃だけなんですよ。イベント当日は一般参加もFacebookやHPなどであつめるので、70100人規模でキャッシュモブを行っています。

――Team 3℃ってどんな方々があつまっているんですか?

Team3℃は1年半前に立ち上げて、今は30代の経営者が中心ですが、サラリーマンや主婦、学生もいます。活動は大きく2つに分かれていて、「まちおこし部門」と「ビジネス部門」があります。まちおこし部門は、キャッシュモブの活動をおこなっているチームで、地域活性化がメインです。ビジネス部門は、講演会や交流会などを通して、ビジネスに直接繋がる活動をおこなっています。
――和歌山のキャッシュモブはこれからどうなっていきますか?

Team 3℃でキャッシュモブをひろげていくことで地域の活性化に力を入れていますが、なによりも自分達が楽しみ、地元を遊びつくしたい。その姿を発信して「自分の楽しい」が「みんなの楽しい」になること、そして「街にひとがいることを日常に」がキャッシュモブの活動の目標です。街のことを好きになる人が増えたり、何らかのアクションを起こす人が増えていくきっかけづくりができればと考えています。


キャッシュモブの最新情報はこちら。
Facebook Team3℃(チームサンドシー)

生きる力を育む放課後教室「PETERSOX」

Team 3℃の副代表としてキャッシュモブなどの地域での活動をしながら、子どもから大人まで「自分らしく輝ける社会をつくる」をモットーにいろいろなプログラムを実施されている岡崎さん。普段のお仕事についてもお聞きしました。
 
――岡崎さんのお仕事の話も聞かせていただいていいですか?

PETERSOX(ピーターソックス)という社名で、生きる力を育む放課後教室を運営してます。誰かが決めた「正解」を追い求めるのではなく、自分の気持ちを信じ、自分が納得する答えを見つけて、まっ すぐ行動できる人間を育てていきたい。学校だけじゃなくて、住んでいる場所を超え て、いつでも、どこでも、自分らしく輝ける人間を育てたい。そのような想いで、子どもも大人も夢中になれるプログラムを提供しています。今のところ、子ども向けにはダンス・ヨガ・バスケットボール・英語・子ども哲学などの授業を、大人向けにはコーチング・コミュニケーション・リーダーシップなどのセミナーを開催しています。

――すごく多岐にわたる授業をされてるんですね!

新しいプログラムもスタートします。「こどもラボ」といって、放課後の秘密基地みたいな場を作って、子どもたちが自分たちで楽しいと思うものを作っていくプログラムです。「第二回 創業支援セミナーinわかやま ビジネスプランコンテスト」で入賞して実現しました。今年の9月からスタート予定で、すごく楽しみにしています。

PETERSOX(ピーターソックス)についての詳しい情報はこちら。
こどもラボについてはこちら。

編集後記
7月のクラフトビールフェスを取材した際に「キャッシュモブ」のことを知り、実は日本では和歌山が先駆けらしいと聞いて、ぜひお話をお聞きしたいと思って今回の記事となりました。お話を聞いてみて、留学先で知った活動をいち早く日本で行動に移すその実行力がすごい、と心から尊敬しました。そんな岡崎さんは、初対面にもかかわらず明るく元気に取材に応じてくださり、緊張している私を逆に励ましてくれるほど優しい方でした。これからもそのアイデアと行動力で、和歌山を元気にしてほしいですね!