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キラリ☆和歌山人

兼田 仁さん:「かしの木苑」統括室長

今回ご紹介するのは、有料老人ホーム「かしの木苑」の統括室長、兼田 仁さんです。

3人のお子さんのお父さんでもある兼田さんが、なぜ脱サラして老人ホームを経営しようと思ったのか、
またご自身の病気から経営が軌道にのるまでの紆余曲折を伺ってきました。


統括室長の兼田 仁さん
統括室長の兼田 仁さん

老人ホーム「かしの木苑」<br>デイサービスも併設されています。
老人ホーム「かしの木苑」
デイサービスも併設されています。
---まずこちらの老人ホームを始められたきっかけを教えてください。

最初は家を建てようと思って、土地だけ購入していたんです。
ですが、ちょうど前職を辞めたこともあり、妻の父のすすめで老人ホームを建てることにしました。


---前職は何をされていたんですか?

エレベーターを取り付ける職人です。20年やっていました。


---ということは全くジャンル違いの仕事ですよね?

そうですね。最初は何もかもわかりませんでした。
経営のこともわからないし、機械の使い方もわからない。
最初の半年はずっと夜勤で詰めて、いろいろ教えてもらったり、
ケアマネージャーである妻にわからないことを聞いたりして、手探りの状態でした。


---最初からうまくいきましたか?

全然です。1~2年は入所者もほとんどいなくて大変でした。
もう施設を売ろうかという話もでてたんです。


---そんな状態からどうやって軌道にのせたんでしょうか?成功のポイントは?

まずは施設を知ってもらうことが大事だと思ったので、そのための人脈づくりをしました。
そこから口コミで広げてもらったり、ホームページを作ったり、ラジオなどに出たり、あらゆる宣伝をしました。
そのおかげか2年目くらいからだんだん軌道に乗り出しました。

成功のポイントといえるかどうかわかりませんが、失敗できない、後がないという強い気持ちや必死さでしょうか。
7月1日オープンの「かしの木苑 舟津」<br>2階建ての今風のデザイン。
7月1日オープンの「かしの木苑 舟津」
2階建ての今風のデザイン。
---必死で取り組んだ気持ちが、結果につながったわけですね。
今のかしの木苑さんが3年目で、もう次の施設をオープンとはずいぶん早いですよね。


そうですね、新しい施設をオープンする土地は賃貸物件の老朽化などにより立ち退きが多いところなんですが、
そこに住んでいるお年寄りたちは次に行くところがなかなか見つからないわけです。

近くに入れるような老人ホームがないこともあって、地域の人たちから僕に話が来た。
ぜひ地域密着型でやってくれないかということで、オープンする運びとなりました。


---なるほど、そういったいきさつがあったわけですね。
これから2つの施設の経営は大変だと思いますが、どういった施設にしていきたいですか?


笑顔の絶えない施設ですね。アットホームで、みんなに第二の家庭と思ってもらえるような。
入所したことで体調がよくなってくれればいいなと思います。
話をすることで元気になったりもしますし。
杖なしでは歩けなかった人が、歩けるようになったりしたこともあるんですよ。
そういうのはやっぱりうれしいですよね。


---それはすごいですね!日々楽しく過ごすことが歩くエネルギーにつながったんでしょうね。
では笑顔の絶えないアットホームな施設を実現するためには、今後どういった取り組みが必要だと思いますか?


そうですね。変化を恐れずやっていこうと思っています。改善に改善を重ねる。
新しい施設は今とやり方を変えないといけないところもあるでしょうし、同じことをやっていても前に進みませんから。進歩が大事です。
いいものは残し悪いものは捨てて、どんどん進化させる。
そのためにはいろんな施設を見学して「いいとこどり」をしようと思ってます。
従業員の方も僕よりずっとベテランな方がいらっしゃるので、苦労話や経験談を聞いたりして、月に1回のミーティングをもうけてコミュニケーションをとり、
いい提案は取り入れたりしています。
従業員のやる気、気持ちも運営には欠かせない要素だと思います。
笑顔の絶えない施設を目指して、<br>入所者の方とも毎日話をしている。
笑顔の絶えない施設を目指して、
入所者の方とも毎日話をしている。
みんなで育てている家庭菜園。<br>収穫してみんなで食べるのも楽しみの一つ。<br>もちろん兼田さんも毎日お手入れ。
みんなで育てている家庭菜園。
収穫してみんなで食べるのも楽しみの一つ。
もちろん兼田さんも毎日お手入れ。
和気あいあいとした食事風景。
和気あいあいとした食事風景。
毎月テーマを決めてみんなで貼り絵を楽しんでいる。廊下にずらっと張り出された絵は来客の方にも好評なのだそう。
毎月テーマを決めてみんなで貼り絵を楽しんでいる。廊下にずらっと張り出された絵は来客の方にも好評なのだそう。
---では経営においてやってはいけないと思うことはありますか?また経営者としての
ポリシーなどはありますか?


後悔だけはしないようにしています。あの時ああすればよかった、こう言ってあげればよかったと後悔をしないように、毎日一生懸命生きる。
一日一日を大切にする、前向きに物事を考える。

ポリシーというか、思いやりが大事ですよね。割り切ったら逆にダメだと思うんです。
たとえ経営者であってもみんなに思いやりを持って接することが大事だと思います。
 


---お話を伺っていて、入所者のことをとても真剣に考えておられるのがよくわかります。
また前向きにアグレッシブに生きるという情熱がすごく伝わってくるんですが、何かそう思うようになったきっかけがあるんでしょうか?


実は、5年前に肺ガンを患っているんです。末期に近い状態で余命3か月と宣告されました。
若いから進行も早くて、放射線治療をするよりも手術をして肺をひとつとることにしました。
退院後は職人に復帰したんですが、周りが気遣ってくれるのが申し訳なくて・・・。
職人としてのプライドもあったので仕事を辞めたんです。

1,2年は術後の後遺症による病気などで入退院を繰り返しましたし・・・そんな僕を見かねて義父が老人ホームをやってみないかと
提案してくれたのですが、最初はなめてたんですね。
すぐ満床になって経営が軌道にのると思ってたんです。けど全然うまくいかない。
周りが僕のことを考えてやってくれているのに、あぁこれではあかん、とある日突然目覚めたんです。
このままではあかん、やることやりきってから死のうと思って、そこから一念発起して必死で取り組みました。

まずここを軌道にのせるまでがんばろう、軌道にのったら新しいところをオープンさせるまでがんばろう、オープンしたら
そこも軌道にのせるまでがんばろう、というふうに目標をだんだん先において、それが自分の生きがいにもなっているわけです。

今43歳なんですが50歳からの人生はおまけだと思って、50歳までに全てやり切る、そんな思いで日々生きています。



---ご自分の経験に裏打ちされた強い思いが、おのずと経営方針にもあらわれているんですね。
では最後に7月1日にオープンする施設についてお聞かせください。


新しくオープンする「かしの木苑 舟津」は和歌山市駅にも近くて立地がよく、毎年夏に開催される港まつり花火大会も見ることができるんです。
広い屋上があるんですがそこで時々バーベキューしたりとかね、そういったイベントもしていくつもりです。
また最新のカラオケ設備もありますので、みんなで楽しく歌ったりすることもできます。
今のかしの木苑にも最初は試験的に導入したんですが、今まで歌わなかった人も歌うようになったりして、とても喜ばれてるんですよ。

それからリハビリやトレーニングができる≪レッドコード≫という機器を入れています。
天井から赤いロープを吊り下げたもので、体の負荷を少なくして運動することができるんです。
それにうちはなんといっても電気代・洗濯・送迎が無料なのが売りです!
最新のカラオケで楽しいひと時が過ごせる。<br>気づけば口ずさんでしまいそう。
最新のカラオケで楽しいひと時が過ごせる。
気づけば口ずさんでしまいそう。
体に負荷をかけず運動やリハビリができる<br>≪レッドコード≫を設置。
体に負荷をかけず運動やリハビリができる
≪レッドコード≫を設置。
---魅力的な設備や、季節のイベントなど入所者の方にとても喜ばれそうですね。
また兼田さんの熱い思いが、周りの方々にも伝わって勇気を与えているんだなと感じました。


こちらの施設ではデイサービスも併設されています
新しい施設ではただいま職員を募集されているとのこと。
詳しくは「かしの木苑」さんまでお問い合わせください。


兼田さん貴重なお話をありがとうございました!
紀伊自然の郷 かしの木苑

■住所:649-6338 和歌山市府中114
■電話番号:073-412-5419
■営業時間:24時間営業
■定休日:無休

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