地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、和歌山の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

和歌山の地域情報サイト「まいぷれ」和歌山市

イチオシ情報

日限地蔵「万灯会」に行ってきました! | (海南市鳥居)

3千本のローソクが揺れる幻想的な日限浄土寺をご紹介します。

海南市鳥居にある「時宗 浄土寺」は古くから「日限さん」と親しまれ、安産祈願や子供を守護してくれるお地蔵様として有名な寺院です。
その日限さんで7月24日、「万灯会(まんとうえ)」が催されました。
駐車場から石段、境内に至るまで、1万灯のLED、3千灯のローソクが点され、とても幻想的な雰囲気でした。

「万灯会」は先代住職さんからのご遺言で12年間、毎年行われている夏会式です。
駐車場横の石段にはローソクの明かりとLEDの光が。
駐車場横の石段にはローソクの明かりとLEDの光が。
ローソクの火に玉垣がやわらかく照らされます。
ローソクの火に玉垣がやわらかく照らされます。
和紙の光に癒されます。
和紙の光に癒されます。
「祈願灯明御祈祷」受付には紙風船が吊られていました。
「祈願灯明御祈祷」受付には紙風船が吊られていました。
夏会式は参詣功徳日。お参りをすると、特に功徳があるとされている日です。
日限さんが長きにわたって子供を守るお地蔵様として頼りにされてきたのは、やはり、ご利益がきちんとあるからこそだと思います。
この日も子供連れの方がとても多かったです。
夏会式の祈願灯明御祈祷(1000円~)を私もお願いしてきました。
ガラスの器の炎、美しいです。
ガラスの器の炎、美しいです。
お地蔵さまもほのかに浮かび上がります。
お地蔵さまもほのかに浮かび上がります。
お地蔵様がおられるお堂です。
お地蔵様がおられるお堂です。
水子地蔵もたくさんおられます。
水子地蔵もたくさんおられます。
万灯会で住職の角豊光さんから伺ったお話には
「ありきたりのイベントではなく、生まれ育った和歌山での思い出となる行事を子供たちに残したい。」
その言葉が何度も繰り返されました。
「最初はインスタ映えする風景が目的でもいいんです。それがきっかけとなって足を運んでくれる方が増え、そこからお地蔵さんのご加護を受けてもらえれば。」

日限さんは信仰の歴史があるだけではなく、人々に大きく開かれた寺院です。

日限さんにはカフェも!

実は日限さんでは日常的にカフェが開かれています。
石段を上って境内をすぐ右手に曲がると、古民家のような日本家屋が。
築100年の「大書院」は以前、すっかり荒れ果てていたのですが、現住職の角豊光さんがよみがえらせ、平日はそこでカフェを営業しています。
コーヒーなどの飲み物(400円~)と、チーズケーキやシフォンケーキ(300円~)などがあり、すべて住職さんの手作りです。
月に二度は「はくぼカフェ」として17時から19時半まで、夕暮れを眺めながらのケーキセット(500円)の提供も。


この大書院のカフェは、もともとは腹帯を持ってご祈祷に来られる妊婦さんがゆっくりすごせる場を、との思いで開かれたとのこと。
また、毎月24日の地蔵縁日には、ここでお茶とお菓子の無料のお接待があります。(冬期にはぜんざいがふるまわれます。)

大書院からは海南の町並みが一望でき、仏様のおられる神域で落ち着いた時間をすごすことができます。
ただ、住職さんはお寺の仕事が中心となります。
カフェの営業は不定期ですので、訪ねる前に電話やHPでの確認をお勧めします。



「万灯会」ではここで「きうち子ども食堂」さんと共同での百均食堂が開かれていました。
カレー、焼きそば、から揚げ、ケーキなどすべて100円。しかも「お子様券」は三枚つづりで100円。
たいへんな賑わいで、日が暮れる前に完売したそうです。

春には伝統的な「餅投げ」

今回の万灯会と並んで日限さんのもう一つの大きな行事に、春の「餅投げ」があります。
4月24日の「大会式」は日限地蔵尊最大の参詣功徳日。
昭和の時代には「日限さんの餅投げ」としてこの日は学校が半休となり、泉南の方からも家族連れが押し寄せるほどの一大行事だったようです。
海南市在住の中高年の方は、「ああ、日限さんの餅投げねえ。」と懐かしむ方も多いと思います。
一時途絶えていた餅投げを現住職さんが復活させたのですが、餅投げも今回の万灯会も、寄付と御祈祷料のみが頼りとなっているとのこと。
「餅投げには厄除けや開運祈願、福徳成就、また子供さんの無事な成長を願うことなどたくさんのご利益があります。餅投げの御施主様として、一口1000円からのご参加を広くお願いしています。」
と、住職さんからのお言葉でした。

所在地・交通機関

【時宗 浄土寺】通称「日限さん」
*住所
  〒642-0033 和歌山県海南市鳥居284
*電話 073-482-0243
*公式HP
 https://www.eonet.ne.jp/~higiri/index.html


*JR海南駅より徒歩10分
*駐車場 10台程度(無料)
   寺院の手前は少し道が狭くなっています。
   公式HPにも所在地の案内がありますので、参考にしてください。
【真柴みこと】
息子二人の子育てを終えてから、フリーライターとして活動中。
写真と神社仏閣、自然の生き物が好きで、カメラを手に和歌山を駆け回っています。
* Instagram  028mikoto
*note  https://note.mu/028mikoto

この記事に関するキーワード