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自然農園の採れたて野菜味わえる!米市農園に行ってきました

自然の恵みを堪能できるカフェ

米市農園の外観
米市農園の外観
こんにちは。まちの“楽しい”を発信する、まいぷれスタッフのIKUEです。

みなさん、自然農法をご存知ですか?
農薬や化学肥料を使わず、野菜を作る方法があります。自然の恵みだけで作るため、収穫量が限られ、市場にはなかなか出回りません。そんなこだわりの野菜を堪能できるカフェが、和歌山県紀の川市にあると聞きつけ、今回取材に行ってきました。

とれたて野菜を堪能できるカフェ

広々とした米市農園の室内
広々とした米市農園の室内
現地へ行ってみると畑が広がり、向かいにはセルフビルドで作られたカフェがありました。カフェは茅葺き屋根や木造の温かな雰囲気があります。
店に入ると、広々としたスペースで奥へと続き、テーブル席とソファー席があり、小さなお子さんがいる方でもどちらも選べるので、安心して食事をすることができます。
米市農園カフェのメニュー
米市農園カフェのメニュー
米市農園では、畑で作った野菜料理が楽しめます。野菜のほか、お米、小麦、大豆、卵まで自家製で揃えています。

ランチメニューは米市ピザ4種類のほか、マルゲリータ、ビスマルク、サンドイッチ、旬のサラダ、旬のスープ、紅芋チップスなど野菜を使った料理がたくさんあります。特に私のオススメは季節の野菜をふんだんに使用した米市ピザです。ソースを選ぶことができ、春菊ジュノベーゼ、ゴマタヒー二、トマト、味噌の4種類のソースから選ぶことが出来ます。

さっそく、米市ピザの【トマトソース味】【味噌ソース味】【旬のサラダ】を注文しました。
畑で収穫する高橋さん
畑で収穫する高橋さん
注文を受けたあと、オーナーさんがお店を出て行くので、私もあとを着いていくことに。すると、目の前の畑で青々とした野菜を選んで刈り取っている姿を見つけました。日本ほうれん草やルッコラ、白菜、菜の花など色々な種類の野菜を次々とボールにいれていきます。

野菜の収穫は、希望すれば誰でも参加することができるということで、今回私も野菜の収穫に参加しました。「それルッコラ、それ菜の花ね」と、目の前にある野菜について教えていただきながら直接触れることができて、とても楽しかったです。
米市ピザ トマトソース
米市ピザ トマトソース
畑から戻ると、石釜で焼いた米市ピザをいただきました。畑で採った青菜だけでなく、事前に高橋さんが収穫した紅芋やカブもたっぷりと入っています。カリカリのピザ生地とトマトソースと良く合い、さらに野菜の甘みが口の中に広がります。味噌ソースのピザは、味噌の風味がアクセントになって、野菜の歯ごたえとマッチしていました。

旬のサラダは、季節のフルーツが盛り込まれ、採れたてのフレッシュさを味わえます。

米市農園では、ドリンクもカラダに優しいものにこだわっています。コーヒーは通常のコーヒーのほか、ノンカフェインのタンポポコーヒーもあり、妊婦さんでも安心して飲むことができます。ミルクは牛乳と豆乳から選べ、お茶は和紅茶も揃っています。

自然の恵みを取り入れた自然農法との出会い

畑の土壌
畑の土壌
自然の恵みを感じる農園作りを実践されているのは、オーナーの高橋さんです。今回は特別に農園を作るにいたったキッカケを少し聞かせていただきました。

高橋さんは高校生の頃、本を読み自然環境に対して真剣に考えるようになったそうです。環境に対する思いはいつしか家業である農業への思いに繋がり、自然の恵みで豊かに暮らせる方法を模索しはじめ、たどり着いたのが農薬も肥料も使わない「自然農法」だったと語ってくれました。

例えば高橋さんの畑には、肥料の代わりに自然の草や木材が敷かれています。草を土に返すことで、濃厚な土壌が育ちます。このような土を育てるのに数年と時間がかかるそうですが、辛抱強く野菜作りをしていると教えてくれました。

続けるために、大切にしていること

親しみやすいオーナーの高橋さん
親しみやすいオーナーの高橋さん
オーナーの高橋さんは先祖代々続く地主で、農業を受け継いできた家系です。カフェはもともと柿畑だった場所に建て、受け継いだほかの畑で自然農法を実践されています。

「新しい取り組みは、周りから厳しい目で見られることもありました」と高橋さんは語ってくれました。

けれど“そんな時こそ”、高橋さんは周りの人と話し合い調整を図り、地域の祭りやコミュニティなどに参加することで、地元に信頼してもらえる人になったそうです。努力を重ねたからこそ、今の場所に米市農園は存在し続けているのではないでしょうか。

高橋さんは「自分の意思を突き通す強さと、周りと歩調を合わせていく姿勢は、新しいことを始めようとする人には大切だ」と教えてくれました。

これは農業だけではなく、どんな人でも当てはまるのではないでしょうか。

さいごに

畑と併設した米市農園のカフェは、自然の恵みを味わえ、環境に配慮した自然農法を感じることができます。特に、身近に畑や自然に触れる機会が少ない子どもでも、「見て・触れて・食べる」素敵な時間になると思います。
店名 米市農園
営業時間 木~日曜・祝日 11時~17時
住所 和歌山県紀の川市北中216
HP こちらをクリック
TEL 073-677-3716

編集後記

身も心もリフレッシュした時間になりました。ちょっといつもと違う時間、自然の優しさに触れたい方にはぴったり。ぜひ訪れてはいかがでしょうか。
IKUE
和歌山市在住。30代女性。「和歌山をみんなで楽しく暮らす」をモットーに、まちの面白いこと新しい試みを発信していきたいです。