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ぶらくり丁商店街アーケード内でイベント開催|水辺シンポジウム

2017年3月5日、ポポロハスマーケットと同日開催した水辺シンポジウム。東ぶらくり丁のアーケード内に設置された会場には、約30人の一般参加者が集まりました。

和歌山の市街地を流れる市堀側は、かつての和歌山城の外堀で、まちなかの歴史的な水源資源と考えられていますが、これまで有効活用されていませんでした。そんな中、清掃活動やカヌー体験などを実施する人たちが増え、和歌山の内川の可能性について注目が広がってきました。今回の水辺シンポジウムは客席の人も話題によっては呼び寄せ、巻き込みながら議論を進めるというものです。


2016年12月19日 水辺会議キックオフイベント「水辺ドリンクス」
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2017年1月25日 第一回水辺会議開催
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2017年2月10日 第二回水辺会議開催
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官民連携の最新動向とオープンイノベーション

一人目の特別ゲスト
東京大学公共政策大学院特任教授 水辺とまちのソーシャルデザイン懇談会委員 
辻田 昌弘さん
辻田さんは、海外と日本の水辺の違いについてまず説明してくれました。海外の水辺は簡易的なテーブルや椅子があり「近づきやすい」が、日本は柵で囲まれ「近づきづらい」場所だと指摘します。けれど、昔に比べ日本の水辺の活用の幅も増えており、特に水辺シンポジウムと同日開催されたSUP体験会を実際に見て「こういった活用が、水辺をワクワクする場所に変化させている」と感心していました。
また、オープンイノベーションとは異分野が持つ技術やアイディア・サービス・知識などを組み合わせ、革新的なビジネスモデルや製品開発などに繋げる「新しい切り口」「新しい捉え方」のことを指します。これを辻田さんは行政と民間という異様のものがくっつくこと、行政だけで川のあり方を考えるのではなく、その地域に住む民間にアイディアを貰い一緒に手を組み動いていくということが官民連携の形であると伝えました。

加えて、何か動き出す際には小さいほど良いと“スモールメリット”を説明。小さく始めることで費用を抑え、アクションも最小に済む、また実際に動いていることを他人に見せることで、口頭よりもやりたいことが伝えられやすい。「こういった小さい行動を沢山お越し、できるだけ早く始めること。そうして、和歌山の水辺がもっとドキドキワクワクする場所へと変わればいいなと思っている」と締めくくってくれました。

和歌山の水辺からはじまる素敵な未来について

二人目の特別ゲスト
国土交通省水管理・国土保全局河川環境課課長補佐
田中 里佳さん
田中さんは、出身地の千葉県勝浦と和歌山の共通点を紹介しながら、幼少期から自分にとって川は身近であったと話してくれました。川の可能性って本当に大きいんです、と始まり兵庫県の出石川でコウノトリと人が一緒に立つ風景写真や、川で洗濯する姿、牡蠣船など過去の川の姿を見せてくれました。最近では、実際に田中さんが和歌山を旅行した際に見つけた田辺にある川の中の温泉など、「今と昔の川の使いこなし」を教えてくれました。
“川は自然と人を繋ぎ、災いをもたらしながらも、恵をもたらす場所”という、人と自然を掛け合わせる、境界線の非常に曖昧な面白い場所であると言います。

そんな川辺を自由に使いこなすためには、行政と民間は一緒に手を組むべきであると他府県の例を加えながら説明してくれました。愛知県岡崎市にある乙川では、市長の発言から「昔の生活の中にあった乙川の姿を、もう一度」と社会実験をおこない、行政が地域のNPOと手を組み、地元に住む人のアイディアを一つずつ実現したそうです。

また、和歌山のポジティブさにも驚いたと言い、「データ上では人口や商業が右肩下がりではあるけれど、こういった水辺の魅力を発信・動かそうとしている行政・民間のどちらも前向きで明るく、水辺の可能性を信じている人たちばかりですね。和歌山のお宝をどんどん生かし、日本にその魅力を届けて欲しいです」と最後に伝えました。

会場となった雑賀橋には、アイディアのパネルとSUP体験会も

会場となったアーケードの隣、雑賀橋の上には今までのアイディアを形にしたパネルが張り出され、橋の上を賑やかに飾っていました。第一回目に参加者が出した「水辺でこんな事ができればいいのに」というアイディアと、第二回に参加者が出した「第一回のアイディアを元に、使用者目線で考えた日常」です。また、同日雑賀橋の下ではSUP体験会も実施されました。
県内では、和歌山市・加太・和歌浦などで徐々に話題になり注目されています。SUPとは、スタンドアップパドルボードの略で、サーフボードより少し大きめのボードに立ったまま乗ることができます。実際に川に触れ、見て、知ることができる体験として幅広い年齢層の方々が体験会にチャレンジしていました。こうして行動をお越し、まだ川のことをあまり知らない・興味がない人たちに“川と向き合う機会”を作ることで、意識する人が少しずつ広がっていくのではないでしょうか。

編集後記

今回、講演をされたお二人のゲストの方は、前回の第二回水辺会議でお話された泉山さんの「タクティカルアーバニズム」の話しと通じる部分があり、引き続き参加することで魅力も更に深まるイベントでした。中でも官民連携を中心とした話の中で、ゲストの二人も驚くほど「和歌山って凄い!」と何度も繰り返され、関係者のポジティブさや町のポテンシャルの高さについてマイクを通じて話していました。和歌山のお宝って本当はもっと身近にあって、日常生活では見落としているのかもしれない、と気づかせてくれるイベントでした。