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子どもの言葉が歌になる 4~12歳でつくる「音楽で人生を考えよう♪こども哲学ソング」プロジェクト

PETERSOXプロジェクト:子どもの思いを音楽にのせて歌うことで、親子の対話のきっかけにも。

 和歌山市の市堀川沿い近くのライフスキル教育を提供する、まちの学校「PETERSOX(ピーターソックス)ハウスブルーネ本校」(和歌山市福町)で、2月から「こども哲学ソング」プロジェクトが始まります。

 「こども哲学」は「人生を切り拓く力を身につける」をコンセプトに、子どもが哲学的なテーマに沿って考え、自ら発表します。同プロジェクトはその言葉を音楽にのせて、全国に発信します。

 今回プロジェクトを立ち上げたのは、国内外で歌手活動をされていたYUGAさん。現在は同スクールのマネージャーをされています。数年間歌うことをやめていた彼女が今回をきっかけに活動を再開。2017年1月31日開催される「キングコング西野亮廣講演会in和歌山」では子どもたちと一緒にコーラスを企画し、リードボーカルとして活躍されます。

そんなYUGAさんが熱も冷め止まぬまま、子どもたちと歌を作ります。
YUGA プロフィール
1982年生まれ
甲陽音楽学院ボーカル科卒業
アルバム「イダトピンガラ」リリース、ユニリーバ「ドメスト大掃除学園」などCM曲を手がける。アイルランド留学中チャリティライブにてALTAN, KILA, ANUNAなど、アイリッシュ音楽の巨匠と共演。日本大使館主催イベントでは8000人に賞賛を浴びる。現在はPETERSOXのマネジャー兼教育エンターテイナーとして、和歌山を中心に活躍。

いろんな子どもたちの声

「例えば『いい子ってどんな子』や『正義って何』と問いかける事で、子どもは普段考えない事を見つめる機会になり、意見を聞いて友達との違いを経験します。

例えば『水族館のイルカはしあわせ?』と、問うと『閉じ込められているからかわいそう』という声と『ごはんの心配をしなくていいから、幸せだと思う』という正反対の考えを共有します。

出てきた答えに親は『そんな風に考えているなんて思わなかった』と驚く場面もあり、私たち大人にとっても、新しい発見がいっぱいです」と話されました。
おやこ哲学」の風景 真ん中白い服を着た女性がYUGAさん
おやこ哲学」の風景 真ん中白い服を着た女性がYUGAさん

親と子どもの会話するきっかけに

 「普段、子どもはどんな風に考えているのだろう」
そんな私の問いに、元歌手で主催のYUGAさんは子どもの鋭い感性とダイレクトな言葉に、心が突き動かされたと言います。

「大人にはない子どもらしい表現は、彼らの切実な思いが詰まっています。
ある日子どもたちに『今思っている事を書いてみて』というと、一人の女の子が『おかあさんをひとりじめしたい』と書いたんです。兄弟ができて寂しい気持ちを直球に表現してくる。そうゆうメッセージは響くものがあります。
 普段大人は子どもの思いを、どこまで汲み取っているのでしょう。歌詞作りを通じて、大人が子どものメッセージを聞く機会になり、会話するきっかけになれば嬉しいです。」と話されるYUGAさん。

「いろんな価値観があり、何が正解かわからない時代だと思います。学校でいい成績をとっていい会社に入る事以外にも、自分の可能性を信じてほしい。
自分の言葉が形になる経験を通じて、夢を叶える力になってほしい」と思いを込めました。
写真左:YUGAさん
写真左:YUGAさん

クラウドファウンディングで募る、歌のプロジェクトの内容

 歌詞作りは15名ほどで行われ、レコーディングやコンサート発表、動画を作成します。出来上がった歌はYouTubeで無料配信を行う予定です。

 対象は4~12歳で、参加券はWeb上でクラウドファウンディング形式で購入できます。
歌詞作りワークショップ(3,000円)、レコーディング・コンサート(リハーサル含む)・動画撮影(5,000円)など。大人向けのセミナーなどのリターン購入も出来ますので、お子さんがいなくてもプロジェクトに応援したい方は、一度サイトをご覧ください。

「こども哲学」での対話を歌にして こども達に無料で届けたい!!!(CAMPFIRE)

※クラウドファウンディングとは、プロジェクトを応援してくれる人から寄付を集める方法で、主にネット上で行われます。和歌山では昨年、市堀川でカヌー体験や、駅前マーケットイベントで取り入れられ、いずれも目標金額を達成しています。共感するプロジェクトに、賛同し協力できる仕組みとして、近年取り入れられています。
サンプル動画「水族館のイルカは しあわせか?」
YUGAさんが作詞作曲。プロジェクトでは子どもたちが作詞の他、レコーディング、コンサート、動画撮影も行います。

編集後記

取材をしてYUGAさんのまっすぐで熱い思いが、よく伝わってきました。子どもたちの独特な表現を、歌というアートで広めることは、とても新鮮ですね。子どもたちにとって正解がないものを考えることは、いい経験になるのではないでしょうか。クラウドファウンディングでは早くも、賛同してくれている人から寄付が集まり始めています。今回限りの機会ですので、お子さんと一緒にプロジェクトの参加やパトロンとしての支援など、一度検討してはいかがでしょうか?
プロフィール
IKUE
和歌山市在住。30代女性。「和歌山をみんなで楽しく暮らす」をモットーに、まちの面白いこと新しい試みを発信していきたいです。