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PaPaChika主催|親子で作ろう、わかやまぬりえ絵巻!

育児中の父親たちが集まる非営利サークルPaPaChika。今回は大きな塗り絵イベントを開催。

11月27日(日)、和歌山駅前にあるJAビル1階で開催された「PaPaChikaイベント 親子で作ろう、わかやまぬりえ絵巻」。当日、13:30からスタートしたイベントには最大20組の親子が参加し、大きいサイズの塗り絵に思い思いの色を塗っていました。

ただの塗り絵じゃない? 和歌山県の名産・名所を題材にした「わかやまぬりえ」

「知っているようで知らない和歌山の魅力」
「父親の子育て参加率が全国最低の和歌山」


この2つの課題を楽しみながら改善できればと考え、仲の良いパパが集まり「PaPaChika パパチカ」が結成されました。和歌山市市民提案「底力実施事業」に和歌山市の名所・名産を題材にした「わかやまのぬりえ」が採択されたことがキッカケで製作をスタート。2013年から活動をはじめ、塗り絵も今年12月に第三弾を発表する予定です。発行した塗り絵は、和歌山市を中心に幼稚園や小学校などへの無料配布が決定しています。

題材が「和歌山の魅力」ということで、お花や動物の絵が描かれているだけではなく、和歌山県の歴史などが分かる一枚絵になっていたり、名産の梅干しやみかんが描かれています。

お父さん・お母さんと一緒に塗り絵体験

普段無料配布しているのはA4サイズですが、今回のぬりえ絵巻はB2サイズと巨大なもの。小さな子どもだと自身の身長よりも大きいため、全身を使って上下左右移動しながら頑張って紙に描く姿が目立ちました。

お父さんお母さんは、子どもたちが一生懸命塗るのをサポートします。後ろからペンを握るのを手伝ったり、「これは何?」「この建物は?」といった質問に「これは男の子の髪の毛だね」「これは和歌山城だよ」と、モチーフを教えてあげながら一緒に塗り進めていきます。
「家に帰るのは基本的に夜が多く、子どもは寝てしまっていて普段から遊ぶ時間を取れない。」「子どもがよく塗り絵をしている姿は見かけるけど、一緒に塗り絵をすることはない。」といったお父さんの声を聞くと、いかに育児に参加することが難しいのかを考えさせられました。

そんな中、このイベントに参加したことで「いつも休日は買い物に行くことが多いから、こうして子どもと一緒に体を動かして遊べるのは楽しい。」「小さな紙に塗り絵をするわけではなく、一緒に塗るのに最適なサイズで何よりスケールがでかくて面白い!」といったお父さんたちの声が沢山あり、普段なかなか取れない子どもとの時間を塗り絵を通して満喫されていました。

和歌山名物・名産のお菓子やジュースをみんなで実食

子どもたちの集中力が短い点にも注目し、今回塗り絵の合間も楽しめるようにと用意したのが、和歌山産のジャムやお菓子です。額田さんは、「このお菓子やジャムは、和歌山のお土産販売所で買える物を集めてきました。気になった商品は、またすぐに買いに行けるものばかりな上に、子どもだけじゃなくご両親もきっと知らない和歌山の美味しいものがあるので、親子で一緒に食べて知って欲しい」と、語ってくれました。
13種類もあるジャムを順番にパンにのせて食べ比べる姿は、子どもの愛らしさが溢れます。中には、「まだ梅を食べたことがない。」という女の子が梅のジュースを飲んで「これなら梅が食べられるよ!」と笑顔で教えてくれたり、「梅バターのジャムが美味しい!」と気に入ったジャムをたっぷりとパンにのせて食べる子などさまざまでした。

和歌山産のジャムやジンジャーエールなどを実際に食べて、「こんなに美味しいものが和歌山で作られている」ということや、梅も酸っぱい梅干から甘いジュースやグミなどの加工食品まで、色々な食べ方があることを知る機会になったのではないでしょうか。

「わかやまのぬりえ」第三弾は12月中旬配布予定!

第二弾の「わかやまのぬりえ」
第二弾の「わかやまのぬりえ」
第二弾として2015年に1万冊無料配布された「わかやまのぬりえ2」。
この中には「南海フェリー」や「紀三井寺」「七曲市場」「秋葉山プール」などが描かれていて、わかやまの名所を中心に、“実際に行った人ならわかる”という少しディープな世界も描かれています。
2016年12月中旬には、第三弾となる「わかやまぬりえ」が無料配布されます。今回はエリアが県内に広がり紀伊半島を旅する設定で、徳川吉宗をモチーフにしたキャラクターも登場。「この場所は?」「この食べ物は?」と会話が広がり父子の絆が深まることや、地域の魅力に触れられる機会が増えることを願って、現在作成中だそうです。

編集後記

PaPaChika(パパチカ)のメンバーの一人、額田さんにお話をうかがいました。額田さんご自身も育児に奮闘中のため、忙しいお父さんたちの気持ちが痛いほど分かるそうです。そのためこのイベントが、父と子が一緒に遊んだり会話をするキッカケづくりになれば!と、語ってくれました。
子どもたちの無邪気な笑顔は、何物にも代えがたい宝物ですよね。編集者Sも、子どもたちと一緒に和歌山産のジャムやジュースをいただきましたが、一生懸命笑顔で喋りかけてくれる子どもたちが何より可愛かったです。そして、そんな子どもと一緒に、塗り絵に挑戦する親御さんたちの姿も微笑ましく、普段の生活で、なかなかコミュニケーションが取れないお父さんにもプラスの時間になっているんだなとイベントを通じて感じました。