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リノベーションまちづくり構想検討委員会はじまる

商店街のストリートから考える、和歌山市の未来とリノベーション

北九州をはじめ、全国で取り組みが活発化している「リノベーションまちづくり」。和歌山市でも毎年のように「リノベーションスクール」が開催され、市民による遊休不動産の開発が着々と進んでいます。
そんななか、7月15日の夜、ぶらくり丁のアーケード内で公開にて開催された「リノベーションまちづくり構想検討委員会」。その第1回の様子をレポートします。

リノベーションまちづくりって何?

開会にあたり、まずは和歌山市の現状について、市役所の職員の方から報告がありました。人口推計では、現在の約36万人から2040年には約28万人、2060年には約21万人へと減少していくこと、この20年で中心市街地の地価が下がり続けており、空き家と駐車場が増え続けていることなどの報告がありました。なかなかきびしい状況です。
和歌山の衰退は数字にあらわれている
和歌山の衰退は数字にあらわれている
次に、この検討委員会の委員長であり、全国でリノベーションまちづくりを推進している嶋田洋平さんから、福岡県北九州市や東京都豊島区のリノベーションまちづくりの事例が紹介されました。リノベーションスクールという仕組みとアイデアによって、たくさんの市民がまちづくりに参加し、遊休不動産でビジネスと雇用が生まれ、街が変わり始めている様子がはっきりとわかりました。夢がありますね!
検討委員会・委員長の嶋田洋平さん
検討委員会・委員長の嶋田洋平さん
※リノベーションまちづくりの事例について詳しい情報はこちら。
リリリリノベーションWEBサイト

※和歌山のリノベーションスクール情報についてはこちら
リノベーションわかやま

和歌山にもリノベーションの事例はいっぱい!

次に、委員の方々から、これまでのリノベーションスクールの成果報告や、まちのリノベーション事例の紹介がありました。日本酒BAR、石窯ピザ店、ゲストハウス、映画祭、コワーキングスペースなど、和歌山でも個性的な取り組み多数。特に「ヌメロオンセ」や「WAKAYA津屋」をはじめ多彩な飲食店を手掛ける源じろうさんの発表は聞きごたえがあり、会場からは感嘆の声や笑いが起きていました。
ゲスト委員のひとり、「ヌメロオンセ」や「WAKAYA津屋」を手掛ける源じろうさん
ゲスト委員のひとり、「ヌメロオンセ」や「WAKAYA津屋」を手掛ける源じろうさん
終盤では、会場からの質疑応答も含めたフリーディスカッションタイムが多くとられました。和歌山でビジネスをする人、学生、移住者などさまざまな人からの意見が飛び交います。「委員会」と名のつく会議で、こんなにも「住民と一緒に考える」場が提供されるとは思っていませんでしたが、街のことは街の人で考えないといけませんよね。商店街という象徴的な場所に大勢の人が集まり、熱く語り合うという記念すべき日となりました。
この検討委員会では、今後残り5回の開催を経て、リノベーションまちづくり構想を作る予定となっています。次回第2回委員会は9月1日、会場は加太を予定しているそうです。和歌山の街のこと、これからのことについて知りたい方、考えたい方は、ぜひ聞きに行ってはいかがでしょう?